環境とエネルギーの仕事
有害液体汚染防止管理者(ゆうがいえきたいおせんぼうしかんりしゃ)とは?
有害液体汚染防止管理者は、「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律」に基づく、国家資格に基づく講習修了資格です。
主に化学薬品や有害液体を輸送する船舶・港湾施設において、海洋汚染を防止するための設備管理・運用・監督を行う責任者を指します。
タンカーなどで取り扱う化学物質が海に流出した場合、油濁以上に深刻な環境被害をもたらすことがあります。
そのため、化学物質を積み降ろしする施設や船舶には、この資格を持つ有害液体汚染防止管理者を選任することが義務づけられています。
管理者は、有害物質の分類・取り扱い基準の確認、汚染防止装置の点検、異常発生時の緊急通報・対応訓練などを行い、現場の安全と法令遵守を徹底します。
環境リスクが高まる現代社会において、国際的な海洋保全体制を支える重要な専門職といえます。
有害液体汚染防止管理者の試験概要
| 根拠法令 |
海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律(海洋汚染防止法)に基づく国家資格。 船舶などから有害液体物質が海に流出するのを防止するため、適切な取扱い・保管・排出管理を行う責任者を認定する制度。 |
|---|---|
| 所管官庁 | 国土交通省(海事局) |
| 資格の種類 | 国家資格(法定講習修了資格) |
| 受験資格 |
原則として関連業務に従事する者。 海運業・化学プラント・港湾関連施設など、有害液体を取り扱う事業所での実務経験が求められる。 |
| 試験・講習内容 |
講習修了によって取得できる国家資格。 海洋汚染防止法の概要、危険物の性状、有害液体の保管・荷役方法、事故時の対応、環境保全対策などを学ぶ。 講習修了後に確認試験が行われ、合格者に資格証が交付される。 |
| 試験実施機関 | 一般財団法人 日本船舶技術研究協会 |
| 更新制度 | 5年ごとに講習を受け、資格を更新する必要がある。 |
有害液体汚染防止管理者に関するQ&A
Q. 講習を受けるだけで取得できますか?
A. 講習を受講し、修了試験に合格することで取得できます。実務経験が必要な場合もあります。
Q. どんな業種で役立ちますか?
A. 海運業、港湾施設、化学工場、廃棄物処理業など、有害液体を扱う現場で活用されます。
Q. 資格を持っていないと業務できませんか?
A. 法令上、該当施設では有資格者を配置する義務があります。そのため実務上必須の資格です。
Q. 更新講習では何を学びますか?
A. 最新の法改正内容、事故防止事例、環境保全の新しい知識などが中心となります。
有害液体汚染防止管理者が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
- 化学工場スタッフ(液体化学物質を取り扱う船舶・施設)
2. あると有利な職業
公式情報/出典
- 根拠法令:海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律
- 出典:国土交通省「有害液体汚染防止管理者講習制度概要」
- 補足:国家資格に基づく講習修了資格に該当


