通信工事スタッフ（つうしんこうじすたっふ）

建てる・つくる仕事

通信工事スタッフの仕事とは？

通信工事スタッフは、電話回線やインターネット回線、光ファイバーなどの通信設備を家庭やオフィスに設置・接続する仕事です。快適で安定した通信環境を提供するため、機器の設置から配線、動作確認までを担当します。ICT社会を支える重要な現場職です。

主な業務は、光回線や電話回線の新規設置、LAN配線工事、通信機器の設置・設定、通信障害の原因調査と修理などです。屋内配線作業や屋外での引き込み作業を行うため、体力と専門知識が必要です。

体を動かすのが好きで、手先が器用な人に向いています。また、顧客と接する場面も多いため、コミュニケーション能力や説明力も求められます。新しい技術や規格に柔軟に対応できる人も適しています。

高校卒業後に通信工事会社や電気工事会社に就職し、研修や実務経験を積むのが一般的です。国家資格工事担任者を取得すると、契約回線に関する端末設備の接続工事を行えるため、キャリアアップに直結します。

必須資格はありませんが、業務範囲を広げるために工事担任者（国家資格）の取得が重要です。加えて、電気工事士やCCNAなどのネットワーク資格も役立ちます。工具の扱い、配線図の読解力、安全管理スキルも必要です。

通信工事会社、電気工事会社、通信キャリアの委託企業などで働きます。現場は個人宅やオフィス、商業施設などさまざまです。シフト制で夜間工事に対応する場合もあります。

平均年収は300万〜450万円程度です。経験や資格によって収入は変動し、工事担任者や電気工事士などの資格を持つと400万円以上が期待できます。
【出典】厚生労働省「賃金構造基本統計調査」電気通信業関連データ

高所作業や狭い場所での配線工事が多いため、高所恐怖症や閉所が苦手な人には不向きです。また、細かい作業や正確さをおろそかにする人は安全面でリスクが高くなります。

Q. 工事担任者資格は必須ですか？
A. 必須ではありませんが、資格がないと行えない工事もあるため、キャリアアップにはほぼ必須と言えます。

Q. 電気工事士との違いは？
A. 電気工事士は電気設備の工事全般、通信工事スタッフは通信回線・通信設備の工事に特化しています。

Q. 未経験でもなれますか？
A. 研修制度が整っている企業が多く、未経験からでも現場で学びながらスキルを身につけることが可能です。

※現場の声は今後掲載予定です。