トリマーの仕事とは??
犬や猫の毛をカットしたりシャンプーをすることで、見た目と健康の両面をサポートする仕事。
1. どんな仕事?
トリマーは、主に犬や猫を対象にカット・シャンプー・ブラッシング・爪切り・耳掃除などを行う専門職です。ペットの「見た目を整える」だけでなく、健康状態をチェックする役割も担います。
具体的には、まず飼い主から希望のスタイルやペットの性格をヒアリングし、体格・毛質・季節・生活環境を考慮して最適なカットデザインを提案します。シャンプーでは皮膚の状態を観察し、フケ・赤み・しこりなどの異常がないか確認しながら丁寧に洗い上げます。
カット作業では、犬種ごとのスタイルやトレンドを踏まえ、ハサミやバリカンを使い分けて仕上げます。特に顔周りの作業は細かい技術が必要で、ペットが怖がらないように安全を最優先した施術が欠かせません。
また、日常ケアとして爪切り・肛門腺しぼり・耳掃除などの処置も行い、ペットが健康に過ごすためのサポートをします。施術中の体調変化にも気づきやすく、場合によっては獣医の受診をすすめることもあります。
トリマーは、「美容」と「健康管理」の両方を担う専門職であり、技術力だけでなく動物への深い愛情・観察力・コミュニケーション力が求められます。
2. どんな人に向いてる?
- 動物が好きで優しく接したい人
- 細かい作業や手先の器用さに自信がある人
- 立ち仕事や体力仕事に耐えられる人
- 美容やデザインに興味がある人
3. トリマーになるには?(進路チャート)
🎓 高校卒業
↓
🏫 トリマー養成の専門学校に進学(1〜2年)
↓
🎓 認定資格を取得(任意)
↓
🐾 ペットサロンや動物病院に就職
4. トリマーに必要な資格やスキル
- 国家資格は不要(民間資格は多数あり)
- 動物の扱いに慣れていること
- シザー(はさみ)の技術、デザインセンス
- 観察力・我慢強さ

5. 活躍の場・働き方
- ペットサロン
- 動物病院
- ペットショップ
- 訪問トリマー・独立開業する人も
6. トリマーの平均年収は?
トリマーの平均年収は250万〜350万円程度が一般的です(地域や経験によって変動)。新人時代はやや低めですが、技術が上がり指名が増えると手当や歩合で収入がアップする傾向があります。
ペットサロン勤務の場合は月給制が多く、独立開業すれば売上がそのまま収入に直結するため年収400万円以上を目指すことも可能です。
7. 向いてない人は?
- 動物のにおいや毛が苦手な人
- じっとした作業が嫌いな人
- 動物の暴れや緊張に対応できない人
8. よくある質問(Q&A)
Q. トリマーになるには国家資格がいるの?
A. 国家資格は不要。ただし、専門学校で学んで民間資格を取得すると有利。
Q. 男性でもなれますか?
A. 男性トリマーも活躍している。力仕事もあるのでむしろ歓迎される場面もある。
Q. 独立開業は難しい?
A. 経験を積めば可能。開業ノウハウや経営力も必要。
9. 関連する仕事
10. 現場の声
■ 職業・職歴
トリマー/個人サロン勤務・6年目
■ 仕事内容
犬種ごとに異なるカットスタイルを覚えるのが大変ですが、その分やりがいがあります。施術中はペットの負担が少なくなるよう、声かけをしながら進めています。
■ やってよかったこと
カット後に飼い主さんが喜んでくれる瞬間が一番うれしいです。健康面の変化に早く気づき、助かったと言われたこともあります。
■ 大変だったこと
動物は気分が読めないため、暴れたり噛んだりすることもあり、常に安全への配慮が必要です。体力も求められます。
■ これから目指す人へ
動物が本当に好きな人に向いている仕事です。最初は覚えることが多いですが、経験を積めば必ず技術と自信がつきます。



