時計修理技能士の仕事とは?
時計修理技能士とは、腕時計や懐中時計などの修理・メンテナンスを行う国家資格を持つ専門職です。精密な機械を扱い、壊れた時計を再び動かすことで人々の生活を支えます。
時計修理技能士の仕事内容
時計修理技能士は、機械式・クオーツ時計の分解・洗浄・調整・組立・検査を行う精密技能職です。見た目を直す仕事ではなく、時間精度と耐久性を規格内に戻すことが仕事の核になります。
業務は、外装取り外し、ムーブメント分解、超音波洗浄、摩耗部品の交換、注油、歩度・振り角調整、防水検査、最終精度チェックなど。機械式は数百点に及ぶ部品を扱い、一つの判断ミスが精度不良や価値低下に直結します。
勤務先は時計修理工房、メーカー正規サービス、百貨店内工房、独立工房など。高級機やアンティークを扱うほど責任と難度が上がります。
派手さはないが失敗は許されない。時間と価値を預かる精密職人です。
どんな人に向いてる?
- 細かい作業が得意で集中力がある人
- 機械や精密機器に興味がある人
- お客様の思い出を大切にしたい人
- 地道に作業を続けられる人
時計修理技能士になるには?(進路チャート)
- 時計専門学校や職業訓練校で技術を学ぶ
- 時計メーカーや修理工房に就職
- 時計修理技能士(国家検定)を取得
- 経験を積み独立開業や専門店で活躍
時計修理技能士に必要な資格やスキル
- 必須資格:時計修理技能士(国家資格・1〜3級)
- スキル:精密作業能力、集中力、色彩感覚、手先の器用さ
時計修理技能士の活躍の場・働き方
時計専門店、修理工房、メーカーのアフターサービス部門、独立開業など。高級ブランド時計の需要増加により需要は安定しています。
時計修理技能士の平均年収は?
時計修理技能士の年収は、経験年数・扱う時計の価格帯・雇用形態で差が出ます。実態の数値は次のとおりです。
・若手(補助・量販修理)
年収は280万円〜380万円前後が中心。作業速度と基礎精度の習得段階です。
・中堅(一般修理・正規対応)
年収は380万円〜520万円前後。対応機種の幅で評価が分かれます。
・ベテラン(高級・複雑機構)
年収は520万円〜700万円前後が実在レンジ。クロノグラフ等の難度案件を担当します。
・独立・専門特化
年収800万円超の例もありますが、集客・信頼・設備投資が前提で少数派です。
歩合より固定給が中心で、精度と信頼の積み上げが収入に反映されます。
向いてない人は?
- 細かい作業や根気のいる仕事が苦手な人
- 注意力散漫で集中が続かない人
- お客様の要望に誠実に応えられない人
よくある質問(Q&A)
Q. 国家資格は必須?
A. 実務は資格なしでも可能ですが、信頼性やキャリアアップには必須です。
Q. 独立は難しい?
A. 技術と経験、顧客基盤があれば独立も可能です。
Q. 海外ブランドの時計も修理できる?
A. 部品供給の制限がありますが、専門技術を持てば対応可能です。
関連する仕事
現場の声
■ 職業・職歴
時計修理技能士/修理工房勤務/18年目
■ 仕事内容
精度がすべてです。数字で嘘がつけません。
■ やってよかったこと
長年止まっていた時計が安定して動いたときです。
■ 大変だったこと
アンティークの部品対応です。代替が利きません。
■ これから目指す人へ
器用さより継続力です。同じ精度を毎回出せるかを考えてください。


