公務員・安全を守る仕事
特殊電気工事資格者(とくしゅでんきこうじしかくしゃ)とは?
特殊電気工事資格者は、「電気工事士法」に基づく国家資格で、通常の電気工事士では扱えない特殊な高圧・特別高圧機器の工事を行うために必要な資格です。
特にビルや工場、変電設備、発電プラントなどで使用される自家用電気工作物(600Vを超える電路)を安全に施工・保守するために、専門的な知識と実務経験を持つ者が選任されます。
通常の電気工事士が担当できるのは一般住宅や小規模施設の低圧設備に限られますが、特殊電気工事資格者はそれを超える高圧・特高設備に対応可能です。
工場や商業施設の電源設備、受変電装置、配電盤などの設計・点検・改修など、より高い安全管理能力と法令遵守意識が求められます。
取得後は、企業の保安監督者や設備保守の責任者として従事するケースが多く、産業インフラを支える重要な技術職に直結します。
特殊電気工事資格者の試験概要
| 根拠法令 |
電気工事士法および電気事業法に基づく国家資格。 特殊な高圧・特殊電圧設備に関する電気工事を安全に行うために、一定の知識と技能を持つ者を認定する制度。 |
|---|---|
| 所管官庁 | 経済産業省(産業保安グループ 電力安全課)/試験・講習は各地域の登録機関が実施。 |
| 試験概要 |
通常の電気工事士資格では扱えない特殊電圧設備を扱うための国家資格。 一般用電気工作物以外の、工場・変電設備・大型機器などの特殊電気工事に必要。 【資格区分】 ・非常用予備発電装置工事資格者:非常用発電設備の配線や接続工事を行う。 ・ネオン工事資格者:ネオンサインなど高電圧機器の取り付けや接続を行う。 【試験内容】 ・電気理論および電気設備技術 ・高圧・特殊電圧に関する安全作業法 ・関連法令・施工基準 【受験資格】 第一種または第二種電気工事士免状の交付を受けている者。 【合格率】 約40〜50%。講習受講を含め、実務経験者が多く受験する傾向。 【実施機関】 各地域の登録電気工事者講習機関(例:日本電気技術者協会など)/年1回程度実施。 |
特殊電気工事資格者のよくある質問(Q&A)
- Q1. 特殊電気工事資格者とはどんな資格ですか?
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A. 通常の電気工事士では扱えない「高圧・特殊電圧設備」を安全に施工するための国家資格です。
工場や発電設備、ネオンサインなどの特殊環境下での工事に必須です。 - Q2. どんな工事に従事できるようになりますか?
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A. 非常用発電機の配線工事、ネオン看板の高電圧配線、電源設備の特殊接続などが可能になります。
一般の電気工事士資格では法的に扱えない範囲をカバーします。 - Q3. 資格を取るにはどうすればいいですか?
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A. 第一種または第二種電気工事士の免状を持ち、登録講習機関で講習・修了試験に合格することで取得できます。
国家試験方式ではなく、講習修了で資格が付与されます。 - Q4. 講習の期間や費用はどれくらいですか?
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A. 講習は2〜3日間で行われ、費用は約2〜3万円前後です。
修了後に試験(筆記+実技)を受け、合格すると資格が与えられます。 - Q5. 合格率は高いですか?
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A. 実務経験者が多く受講するため、合格率は40〜50%程度と比較的高めです。
ただし、高電圧設備に関する安全理解が不十分だと落ちるケースもあります。 - Q6. この資格が必要な職場はどんなところですか?
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A. 発電所・ビル管理・鉄道・工場・サイン施工業などで必要とされます。
特にネオン・非常用電源設備を扱う現場では法的に必須です。 - Q7. 更新や有効期限はありますか?
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A. この資格は終身有効で、更新の必要はありません。
ただし、所属する事業所で定期的な安全講習を受けることが望まれます。
特殊電気工事資格者が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
- 電気工事士(高圧・特別高圧設備の施工を行う場合)
2. あると有利な職業
- ビルメンテナンススタッフ(大型施設の電力管理・保守)
公式情報/出典
- 根拠法令:電気工事士法(昭和58年法律第139号)
- 所管:経済産業省
- 出典:経済産業省「電気工事士法および特別講習制度概要」


