歯科衛生士の仕事とは？？
歯や口の健康を守るために、予防処置や保健指導、歯科診療のサポートを行う国家資格の専門職。
1. どんな仕事？
歯科衛生士（しかえいせいし）は、歯科医師と協力しながら歯石除去やクリーニングなどの予防処置、歯みがき指導などの保健指導、診療補助を行う国家資格の医療職です。
口腔内の健康維持を通して全身の健康を支える、予防医療の最前線を担う存在です。
主な仕事内容は、歯や歯ぐきの状態をチェックし、専用器具で歯石や汚れを除去するクリーニング、フッ素塗布などの予防処置を行うこと。
さらに、患者一人ひとりに合わせたブラッシング指導や生活習慣のアドバイスを行い、むし歯や歯周病を防ぐサポートをします。
治療中は器具の受け渡しや吸引補助など、歯科医師の診療を支える役割もあります。
近年では、訪問歯科や介護施設での口腔ケア、在宅医療との連携も進み、高齢者の誤嚥性肺炎予防などにも関わります。
また、子どもから高齢者まで幅広い年代の患者と接するため、コミュニケーション力と丁寧な対応が特に重視される仕事です。
2. どんな人に向いてる？
- 人と接するのが好きで丁寧に話せる人
- 細かい作業が得意で、手先が器用な人
- 健康や医療に興味がある人
- 清潔感や衛生意識が高い人
3. 歯科衛生士になるには？（進路チャート）
🎓 高校卒業（普通科・理系など）
↓
🏫 歯科衛生士養成校（専門学校・短大・大学）で3年以上学ぶ
↓
📝 歯科衛生士国家試験に合格
↓
🦷 歯科医院・病院・保健センターなどで勤務
4. 歯科衛生士に必要な資格やスキル
- 歯科衛生士（国家資格）
- 口腔ケアに関する知識と技術
- 保健指導や予防啓発のスキル
- 人との信頼関係を築くコミュ力
5. 活躍の場・働き方
- 歯科医院・病院歯科・保健センター
- 介護施設・訪問歯科・学校健診など
- パートや時短勤務など柔軟な働き方も可能
6. 歯科衛生士の平均年収は？
歯科衛生士の平均年収は約360万〜480万円前後です。
勤務経験や地域によって差があり、経験10年以上のベテランでは年収500万円以上になることもあります。
パート勤務でも時給1,400〜2,000円程度と高めで、家庭との両立がしやすい職種として人気があります。
出典：厚生労働省「賃金構造基本統計調査（歯科衛生士）」／日本歯科衛生士会データ
7. 向いてない人は？
- 人と接するのが苦手な人
- 細かい作業や衛生管理が苦手な人
- 口の中を扱うことに抵抗がある人
8. よくある質問（Q&A）
Q. 歯科助手と何が違う？
A. 歯科衛生士は国家資格が必要で、歯石除去などの処置ができる。助手は資格不要で補助中心。
Q. 結婚・出産後も続けやすい？
A. 働き方の自由度が高く、復職支援も多いため、女性の長期キャリアにも向いている。
Q. 男性でもなれる？
A. なれる。近年は男性歯科衛生士も少しずつ増えている。
9. 関連する仕事
10. 現場の声
■ 職業・職歴
歯科衛生士／一般歯科勤務・6年目
■ 仕事内容
歯石除去やクリーニング、歯みがき指導、治療補助を担当。
子どもから高齢者まで幅広い患者さんと接し、予防歯科を中心に働いています。
■ やってよかったこと
患者さんが「あなたのおかげで歯医者が怖くなくなった」と言ってくれたときは本当にうれしいです。
健康な歯を守るサポートができるのがやりがいです。
■ 大変だったこと
細かい作業が多く、姿勢を保ちながら集中力を切らさないことが大変。
新しい器具や感染対策の知識を常に学び続ける必要があります。
■ これから目指す人へ
「人と話すのが好き」「人の役に立ちたい」という気持ちがある人に向いています。
技術だけでなく、やさしさと気づかいが大切な仕事です。
