ネットワークエンジニアの仕事とは??
インターネットや社内システムの通信を支える、ITインフラの設計者であり守り手。
1. どんな仕事?
ネットワークエンジニアは、コンピューター同士の通信を可能にする「ネットワーク」を設計・構築・運用・保守する専門職です。
企業のオフィスやデータセンターなどで、インターネットや社内システムが安定して使えるように支える重要な役割を担います。
主な業務内容は、ルーター・スイッチ・ファイアウォールなどの設定、通信経路の最適化、ネットワーク障害対応など。
ネットワークの設計段階から関わる「構築系エンジニア」と、日々の運用やトラブル対応を行う「保守系エンジニア」に分かれるケースもあります。
近年では、クラウド環境(AWS・Azure・GCPなど)やVPN構築、ゼロトラストセキュリティ対応など、より高度な技術を扱う場面が増えています。
また、リモートワークの普及により、安定した通信環境を維持する重要性がさらに高まっています。
ネットワークエンジニアは、「見えない通信のインフラ」を支える縁の下の力持ちとして、社会やビジネスの基盤を守る仕事です。

2. どんな人に向いてる?
- 論理的な思考が得意な人
- 配線・構造・仕組みに興味がある人
- ミスを見逃さず正確に作業できる人
- 夜間作業や緊急対応にも抵抗がない人
3. ネットワークエンジニアになるには?(進路チャート)
🎓 高校卒業(理系・情報系が有利)
↓
🏫 専門学校や大学で情報通信やネットワークの基礎を学ぶ
↓
📚 ネットワーク機器やOS、セキュリティの実習を経験
↓
🏢 IT企業や通信会社に就職し、実務経験を積む
4. ネットワークエンジニアに必要な資格やスキル
- ネットワークや通信に関する知識(TCP/IPなど)
- OS(Linux/Windows)やセキュリティの基本理解
- おすすめ資格:
・CCNA(シスコ認定)
・基本情報技術者試験
・ネットワークスペシャリスト(国家資格)
5. 活躍の場・働き方
- IT企業、通信会社、データセンター
- 社内SEとして企業で働く場合も
- インフラ専門のフリーランスも増加中
6. ネットワークエンジニアの平均年収は?
ネットワークエンジニアの平均年収は約500万〜700万円前後です。
経験を積んでクラウド設計やセキュリティ構築に携わると、年収800万円以上も目指せます。
CCNA・CCNPなどの資格を取得することで、キャリアアップや転職にも有利です。
出典:doda「職種別平均年収ランキング」/パーソルキャリア「インフラエンジニア職種別調査」
7. 向いてない人は?
- 配線や機械に興味がない人
- トラブル対応にストレスを感じやすい人
- 地道な作業が苦手な人
8. よくある質問(Q&A)
Q. 夜間や休日出勤って多い?
A. システム停止を避けるため、深夜作業や休日対応が発生することもある。
Q. 現場作業もある?
A. サーバールームや機器設置のために、現地作業が必要な場面もある。
Q. プログラミングは必要?
A. 必須ではないが、スクリプトや自動化の知識があると強い。
9. 関連する仕事
10. 現場の声
■ 職業・職歴
ネットワークエンジニア/通信インフラ企業勤務・8年目
■ 仕事内容
企業ネットワークの設計・構築・保守を担当。
障害対応や機器更新、クラウド接続設定などを行い、24時間稼働する通信環境を維持しています。
■ やってよかったこと
大規模なシステムを自分の手で動かしている感覚がある仕事。
障害を解決してネットが復旧したときの達成感は格別です。
■ 大変だったこと
通信トラブルは夜間・休日に発生することもあり、即対応が求められます。
精神的なタフさと冷静な判断力が必要です。
■ これから目指す人へ
まずはCCNAなどの基礎資格から始めましょう。
ネットワークの仕組みを理解すれば、IT業界全体に通じるスキルになります。


