無線技術者の仕事とは?
無線技術者とは、電波を使った通信設備の運用・保守・管理を行う専門職です。船舶・航空機・放送局・携帯基地局など幅広い現場で活躍し、通信が正しく行われるよう技術面を支えます。
無線技術者の仕事内容
無線技術者は、放送・通信・防災・業務無線などで、電波を法令どおり・安定して使える状態に設計・構築・保守する技術職です。発明より、規格理解と再現性が仕事の核になります。
業務は、無線設備の設計・設定、アンテナ設置・調整、測定(電界強度・SWR等)、障害切り分け、保守点検、更新工事、書類作成(免許・届出)など。トラブル時は原因究明と復旧を最優先で行います。
勤務先は通信事業者、放送局、メーカー、SIer、自治体、防災関連企業など。屋外作業や夜間対応があり、現場判断と安全配慮が欠かせません。
派手さはないが、止まると困る。社会インフラを支える基盤技術職です。

どんな人に向いてる?
- 電気・通信分野に興味がある人
- 法令を遵守し正確な作業ができる人
- トラブル対応に冷静に取り組める人
- コツコツと学習を続けられる人
無線技術者になるには?(進路チャート)
- 高校:工業高校(電気通信系)や普通科 → 大学(工学部 電気通信系)や専門学校へ
- 在学中または卒業後に国家資格「無線従事者免許」を取得
- 通信事業者、放送局、船舶・航空関連企業に就職
- 現場経験を積み、上級免許(第1級陸上無線技術士など)を取得
無線技術者に必要な資格やスキル
- 必須資格:無線従事者免許(陸上無線技術士、海上無線通信士、航空無線通信士など)
- スキル:電気回路・電波工学の知識、設備保守技術、トラブルシューティング力
無線技術者の活躍の場・働き方
通信キャリア、放送局、航空会社、船会社、防衛関連企業など。屋内での機器管理から屋外フィールドでの保守作業まで多様な働き方があります。
無線技術者の平均年収は?
無線技術者の年収は、資格区分・担当分野・企業規模で差が出ます。実態の数値は次のとおりです。
・若手(保守・測定補助)
年収は400万円〜550万円前後が中心。基礎資格と現場経験の積み上げ期です。
・中堅(設計・主担当)
年収は550万円〜800万円前後。規格理解と障害対応力で評価が分かれます。
・ベテラン(主任・プロジェクト管理)
年収は800万円〜1,000万円前後が実在レンジ。更新計画や対外調整を担います。
・高度専門・コンサル
年収は1,100万円超の例もありますが、無線設計・法令に精通した少数派です。
成果給は限定的で、資格・経験に連動する安定型の報酬体系です。
向いてない人は?
- 法律や規則を守ることが苦手な人
- 電気通信分野に興味を持てない人
- 夜勤や緊急対応に抵抗がある人
よくある質問(Q&A)
Q. 無線従事者免許は難しい?
A.上級免許は難易度が高いですが、下位資格は独学でも合格可能です。
Q. どの業界で一番需要がある?
A.携帯電話基地局や放送局などインフラ関連で特に需要が高いです。
Q. 転職やキャリアアップに有利?
A. 有利です。国家資格保有者は通信・航空・放送業界で高く評価されます。
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現場の声
■ 職業・職歴
無線技術者/通信系企業勤務/14年目
■ 仕事内容
障害対応が一番神経を使います。原因を切り分けて早く復旧が最優先です。
■ やってよかったこと
災害時でも通信が維持できたときです。社会に役立っている実感があります。
■ 大変だったこと
屋外作業と夜間対応です。安全管理が欠かせません。
■ これから目指す人へ
資格だけでは足りません。現場で考え続けられるかが重要です。


