運ぶ・支える仕事
水先人(みずさきにん)とは?
水先人は、「水先法(昭和27年法律第173号)」に基づく国家資格で、港湾や沿岸水域で船舶の安全な航行を指導・補助する操船の専門職です。
英語では「Pilot(パイロット)」とも呼ばれ、港の出入りや狭水道・湾内など、航行が難しい区域で船長を補佐して操船の安全を確保します。
外航船や大型タンカーは港の事情や潮流・水深・風向などを熟知していなければ座礁や衝突の危険があります。
水先人はその地域の「海の案内人」として、各港ごとに国土交通大臣の免許を受け、港湾の航行安全を守る極めて重要な任務を担います。
また、緊急時の操船指示やタグボートとの連携、入出港時の最終判断を行うため、航海士・船長としての豊富な実務経験と高度な判断力が求められます。
日本全国で約400人程度しかいない希少な専門職で、難関国家資格のひとつです。
水先人の試験概要
| 根拠法令 |
水先法(昭和26年法律第173号)に基づく国家資格。 船舶の安全な航行を確保するため、特定水域で船長に代わって操船の助言を行う専門職。 |
|---|---|
| 所管官庁 | 国土交通省(海事局)/地方運輸局および海技教育機関が試験・研修を実施。 |
| 試験概要 |
港湾や海峡などの狭水域において、船舶を安全に誘導するための高い操船知識・判断力を認定する国家資格。 実務経験を重ねた一部の船員のみが受験できる最難関海事資格のひとつ。 【受験資格】 ・海技士(航海)一級の免許を所持していること。 ・指定された航行区域での乗船履歴(通常5年以上)が必要。 【試験内容】 1. 筆記試験(航海法規、気象・潮流、操船理論、航路知識など) 2. 口述試験(緊急時対応・実務判断・法規運用など) 3. 実技試験(操船実務/シミュレーターまたは実船操縦) 4. 人物・健康審査(職務遂行に必要な適性評価) 【合格率】 約10〜20%前後(難易度:★★★★★) ※実務経験・航海知識・判断力が総合的に評価される。 【試験日程】 年1回(例年6月〜7月頃)/地方運輸局単位で実施。 【資格取得後の手続き】 ・国土交通大臣による「水先人免許証」の交付。 ・免許取得後、該当水域での「登録水先人」として活動可能。 【取得メリット】 ・大型船舶の入出港に関わる高い社会的責任と報酬を得られる。 ・国家独占資格として、他の資格者では代替できない専門職。 |
水先人のよくある質問(Q&A)
- Q1. 水先人とはどんな仕事ですか?
-
A. 港や狭い水路で、大型船を安全に航行させるために助言・誘導を行う海上の専門職です。
船長の横に立ち、操船判断をサポートします。 - Q2. 誰でも受験できますか?
-
A. いいえ。受験には一級海技士(航海)の資格と長年の乗船経験が必要です。
経験を積んだプロ航海士のみが受験できる国家資格です。 - Q3. どんな能力が求められますか?
-
A. 操船技術はもちろん、潮流や風、他船の動きなどを瞬時に判断する力、
そして港湾管理者・管制官との正確なコミュニケーション能力が求められます。 - Q4. 試験はどんな形式ですか?
-
A. 筆記・口述・実技・人物審査の4段階構成です。
特に実技では、シミュレーターや実船での操船判断力が評価されます。 - Q5. 合格するとどのように働けますか?
-
A. 国から水先人免許を受け、指定の港湾・水域で「登録水先人」として活動します。
主に大型貨物船・タンカー・客船の入出港支援を担当します。 - Q6. 収入や待遇はどうですか?
-
A. 極めて専門性が高く、年収は1,000万円以上となることもあります。
高い判断力と責任が求められる反面、非常に信頼される職種です。 - Q7. 関連する資格はありますか?
- A. 「一級海技士(航海)」「港湾運航管理者」「航海士」などが前提・関連資格となります。
水先人が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
- 水先人(港湾で操船指導を行う国家資格職)
2. あると有利な職業
公式情報/出典
- 根拠法令:水先法(昭和27年法律第173号)
- 所管:国土交通省 海事局
- 出典:国土交通省「水先人制度について」


