1. 建築検査員の仕事とは?
建築検査員は、建築基準法などの関係法令に基づき、建物が設計・施工どおり、かつ法令に適合しているかを第三者として確認する専門職です。現場経験より、法令解釈と判断の正確さが仕事の核になります。
業務では、建築確認後の中間検査・完了検査、図面と現場の照合、是正指示書の作成、申請者や施工者への説明対応を行います。問題があれば工事を止める判断も必要で、嫌われ役になる場面も少なくありません。
所属は、自治体(特定行政庁)や指定確認検査機関が中心です。営業要素はなく、公平性・中立性が最優先されます。
建築を「作る側」ではなく「成立させる側」として支える、法令判断型・高責任の建築技術職です。
2. どんな人に向いてる?
- 細部まで注意を払える几帳面な人
- 法律や規則を理解し守れる人
- 建築や構造に興味がある人

3. 建築検査員になるには?(進路チャート)
🏫 高校卒業後、大学や専門学校で建築学を学ぶ
↓
🏛 建築士資格や施工管理技士資格を取得
↓
🏢 行政機関や指定確認検査機関に就職し、研修・実務経験を積む
4. 建築検査員に必要な資格やスキル
- 一級または二級建築士(必須または推奨)
- 建築基準法や関連法令の知識
- 現場での安全確認・指導能力
5. 活躍の場・働き方
- 自治体の建築主事室
- 指定確認検査機関
- 建築関連のコンサルタント企業
6. 建築検査員の平均年収は?
建築検査員の年収は、所属(自治体・民間検査機関)・資格・役職で変動します。実態は次の水準です。
・若手・検査補助/担当初期
年収は350万円〜450万円前後。建築士資格が評価の軸になります。
・中堅・主担当検査員
年収は500万円〜650万円前後。単独で検査判断を行います。
・ベテラン・主任/管理職
年収は700万円〜850万円前後。検査体制全体の責任を担います。
成果給はなく、安定型の給与体系です。
7. 向いてない人は?
- ルールや法令に関心がない人
- 現場での安全確認を面倒に感じる人
- 責任を持って判断するのが苦手な人
8. よくある質問(Q&A)
Q. 体力は必要ですか?
A. 建築現場の巡回や高所・狭所での確認作業があるため、一定の体力が求められます。
9. 関連する仕事
10. 現場の声
■ 職業・職歴
建築検査員/指定確認検査機関/16年目
■ 仕事内容
図面と現場を突き合わせ、適合・不適合を判断します。曖昧なOKは出しません。
■ やってよかったこと
不具合を未然に防ぎ、事故を防止できたときにこの仕事の意義を感じます。
■ 大変だったこと
是正指示で反発されることもあります。精神的に強くないと続きません。
■ これから目指す人へ
建築が好きなだけでは足りません。止める判断を引き受けられるかが重要です。


