公務員・安全を守る仕事
火薬類製造保安責任者(かやくるいせいぞうほあんせきにんしゃ)とは?
火薬類製造保安責任者は、「火薬類取締法」に基づく国家資格で、火薬類を製造する工場や事業所において、安全な製造と保安管理を統括する技術者です。火薬類は爆発性・反応性が極めて高く、製造過程でのわずかなミスが重大事故につながるため、有資格者の管理が法令で義務づけられています。
主な業務は、原材料の取り扱いから混合・充填・保管・出荷までの各工程における安全確認、設備点検、作業員への保安教育など。特に爆薬・火工品・花火などの製造工場では、事故防止と保安体制の確立を担う重要な立場です。
火薬類製造保安責任者には「甲種」「乙種」「丙種」の区分があり、製造できる火薬の種類や工場規模が異なります。甲種はすべての火薬類を扱える最上位資格で、製造現場の責任者クラスが多く取得しています。
火薬類製造保安責任者の試験概要
| 根拠法令 |
火薬類取締法(昭和25年法律第149号)に基づく国家資格。 火薬類の製造工程における安全管理や災害防止の責任者を認定する制度で、火薬製造所における法定資格のひとつ。 |
|---|---|
| 所管官庁 |
経済産業省(産業保安グループ保安課)。 試験は(一社)全国火薬類保安協会が実施、各都道府県知事が免状を交付。 |
| 資格の区分 |
火薬類の製造施設での安全管理責任者として勤務するための資格。 種類別に「甲種」「乙種」「丙種」があり、製造工程や火薬類の種類によって業務範囲が異なる。 |
| 試験内容 |
・火薬類の燃焼・爆発理論、製造方法 ・設備構造・安全基準・事故防止対策 ・火薬類取締法および関係法令 ・災害時の対応、保安体制の構築 筆記試験形式で実施される(4択マークシート方式)。 |
| 資格の特徴 |
火薬類を製造するすべての工場では、必ず有資格者を保安責任者として配置することが義務付けられている。 花火・火工品・爆薬・信号弾などの製造現場で必須の国家資格であり、安全管理の最高責任者として位置づけられる。 |
火薬類製造保安責任者 Q&A
Q. 火薬類製造保安責任者とはどんな資格?
火薬類を製造する工場や事業所で、安全管理や事故防止を指導・監督するための国家資格です。火薬類取扱資格の中でも特に専門性が高く、保安体制の中心を担う役割があります。
Q. どんな業界で必要?
火薬・花火・信号弾などの製造工場、鉱山・建設現場の爆薬供給会社、防衛産業など。爆発物を扱う製造現場では必ず配置が必要です。
Q. 試験の難易度は?
合格率はおおむね20〜30%前後で、理工系の知識が求められます。特に物理化学や保安技術の理解が鍵になります。
Q. 受験資格はある?
受験資格に制限はなく、誰でも受験可能です。ただし、実務に就くには18歳以上であることが必要です。
Q. 資格を取るとどんなメリットがある?
火薬類の製造に関する法定資格として企業からの需要が高く、製造責任者・安全管理職としてのキャリアアップにつながります。安全管理の専門職として長期的に活躍できます。
火薬類製造保安責任者が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
- 製造オペレーター(化学製品)
2. あると有利な職業
公式情報/出典
- 根拠法令:火薬類取締法(昭和25年法律第149号)
- 所管:経済産業省
- 試験実施機関:一般社団法人 火薬学会
- 出典:経済産業省「火薬類製造保安責任者制度概要」/火薬学会「令和6年度試験案内」


