海洋観測員の仕事とは?
海洋観測員とは、海の環境や気象、海流、生態系などを調査・記録する専門職です。観測船や海洋研究施設に所属し、地球環境問題や防災、資源利用に役立つデータを収集・分析します。
海洋観測員の仕事内容
主な業務は、観測船やブイ、海洋レーダーなどを用いた気象・海流・水質の観測です。採水や採泥によるサンプル収集、観測機器の設置・点検、得られたデータの整理・報告も行います。また、研究者と協力して調査計画を実施し、地球温暖化や気候変動に関する研究にも貢献します。
どんな人に向いてる?
- 自然科学や海洋に強い興味がある人
- 観察や記録をコツコツ続けられる人
- 船上勤務やフィールドワークに適応できる人
- チームで協力して調査できる人
海洋観測員になるには?(進路チャート)
- 高校:理系科目(地学・物理・化学・生物)を学ぶ
- 大学:海洋学・地球科学・環境科学などを専攻
- 気象庁、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、大学研究室、民間調査会社に就職
- 現場観測やデータ解析を担当し、経験を積む
海洋観測員に必要な資格やスキル
- 必須資格はなし(採用試験に合格することが条件)
- 有利な資格:気象予報士、潜水士、船舶免許
- スキル:観測機器の操作、データ解析、環境科学の知識、英語力(国際研究協力の場で必要)
海洋観測員の活躍の場・働き方
気象庁やJAMSTECなどの研究機関、大学、海洋調査会社、自治体の研究部門で働きます。調査船での長期航海や沿岸観測、国際的な海洋調査プロジェクトへの参加もあります。
海洋観測員の平均年収は?
平均年収は400万〜600万円程度。公務員や研究機関職員として勤務する場合が多く、安定した給与体系です。
出典:厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」研究職・技術職データ、JAMSTEC職員採用情報より
向いてない人は?
- 船酔いや長期航海に耐えられない人
- 屋外での作業や体力仕事を避けたい人
- データ整理や分析をコツコツ続けるのが苦手な人
よくある質問(Q&A)
Q. 海洋観測員と研究者はどう違う?
A. 観測員はデータ収集や機器操作が中心で、研究者はそのデータを解析・論文化する役割が中心です。
Q. ダイビング技術は必要?
A. 潜水調査を伴う場合は潜水士資格が必要ですが、必須ではありません。
Q. 就職先は安定している?
A. 気象庁やJAMSTECなど公的機関が多いため、安定した職業といえます。
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現場の声
※(現場の声は今後掲載予定)