1. 科学捜査官の仕事とは?
科学捜査官は、犯罪捜査において押収資料や現場資料を科学的に分析し、証拠としての信頼性を担保する専門職です。ひらめきより、再現性と客観性が仕事の核になります。
業務では、DNA鑑定、血液・毛髪・繊維の分析、薬物・毒物鑑定、筆跡・文書鑑定、デジタル解析などを担当します。結果は捜査や裁判で用いられるため、手順遵守と記録の正確さが最優先です。
多くは警察組織に所属する技術職員で、現場作業よりも実験室での分析が中心です。結論を急がず、「分からない」と言う勇気も職責の一部になります。
捜査を支えるが、判断は裁判に委ねる、中立性重視・法廷対応前提の分析職です。
2. どんな人に向いてる?
- 細かい作業や観察が得意な人
- 論理的に物事を考えるのが好きな人
- 根気強く証拠分析を続けられる人

3. 科学捜査官になるには?(進路チャート)
🔍 大学や大学院で化学、生物学、法科学などを専攻
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🏛 警察庁・各都道府県警察や法務省の採用試験を受験
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🧪 科学捜査研究所や鑑識課で研修・実務経験を積む
4. 科学捜査官に必要な資格やスキル
- 必須資格はないが、理系分野の学位が有利
- 化学分析、DNA解析、統計処理などの専門スキル
- 精密機器の操作・データ解釈力
5. 活躍の場・働き方
- 警察の科学捜査研究所
- 法務省の研究機関
- 民間の鑑定機関や研究所
6. 科学捜査官の平均年収は?
科学捜査官の年収は、所属(都道府県警・国家機関)・職階・勤続年数で変動します。実態は次の水準です。
・若手(採用〜数年)
年収は350万円〜450万円前後。地方公務員相当の給与体系です。
・中堅・分野担当
年収は500万円〜650万円前後。専門分野の責任が増えます。
・ベテラン・主任/管理職
年収は700万円〜850万円前後。鑑定責任と部門管理を担います。
成果給はなく、安定型の公的給与が基本です。
7. 向いてない人は?
- 緻密な作業や長時間の分析が苦手な人
- データや証拠に基づく判断ができない人
- チームワークを避けたい人
8. よくある質問(Q&A)
Q. 現場に出ることは多いですか?
A. 主な業務は研究所内の分析ですが、必要に応じて現場に出向き証拠品を採取することもあります。
9. 関連する仕事
10. 現場の声
■ 職業・職歴
科学捜査官/都道府県警察/16年目(化学系鑑定)
■ 仕事内容
分析と報告書作成が中心です。結論より、手順の正当性を常に意識しています。
■ やってよかったこと
自分の分析が裁判で正しく使われ、事実解明に役立ったときに意義を感じます。
■ 大変だったこと
ミスが許されず、精神的な緊張が続きます。華やかさはありません。
■ これから目指す人へ
推理より検証です。地道な分析を積み重ねられる人でないと続きません。中立性を守れるかが重要です。


