土木施工管理技士の仕事とは?
道路・橋・ダム・上下水道などの土木工事で、品質・工程・安全・原価を総合的に管理する現場の司令塔です。設計図や仕様書に沿って工事計画を立て、協力会社を指揮し、行政・発注者・住民との調整も担います。
土木施工管理技士の仕事?
主な業務は①工程管理(工程表作成・進捗管理)、②品質管理(試験・記録・出来形確認)、③安全管理(KY活動・是正指示)、④原価管理(出来高・資機材・労務費管理)、⑤関係者調整(近隣対応・役所協議・変更協議)。現場巡視とデスクワークを行き来しながら、トラブルを未然に防ぎ、工事を完了に導きます。
どんな人に向いてる?
- 几帳面で記録・証跡をきっちり残せる人
- 現場での臨機応変な判断とチーム調整ができる人
- 安全最優先でルールを守れる人
- 外で体を動かす仕事が苦にならない人
- 数値(工程・出来高・コスト)で物事を管理できる人

土木施工管理技士になるには?(進路チャート)
- 高校:工業(土木系)または普通科 → 施工会社・建設コンサルに就職 または 大学・高専・専門(土木系)へ進学
- 施工会社で現場配属(見習い・監督補助)→ 実務経験を積む
- 国家資格「土木施工管理技士」を受験(1級/2級)※学歴により必要実務年数が異なる
- 合格後、監理技術者・主任技術者として現場を統括
- 経験を重ね、現場所長・支店工務・本社工務、または発注者支援・監理業務へキャリア展開
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土木施工管理技士に必要な資格やスキル
- 国家資格:1級土木施工管理技士/2級土木施工管理技士
- 関連:監理技術者資格者証、測量士補、玉掛け・足場等の特別教育
- スキル:工程表作成(Excel/Project等)、出来形・品質記録、写真管理、施工計画書作成、法令・基準の理解
- ソフト:CAD(AutoCAD等)、写真・出来形管理ツール、クラウド現場管理アプリ
- 対人能力:協力会社マネジメント、近隣説明、行政協議のコミュニケーション
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土木施工管理技士の活躍の場・働き方
総合建設業(ゼネコン)、地場の中小建設会社、鉄道・電力・上下水などのインフラ系、発注者支援(建設コンサル・技術派遣)、公務(地方自治体土木)。現場常駐が基本だが、工期中は夜間・休日対応が発生することも。
土木施工管理技士の平均年収は?
概算の目安は 450万〜700万円 前後(経験・地域・企業規模で差)。1級・所長クラスや大規模案件では700万超も。
向いてない人は?
- 記録・手順・安全ルールを軽視しがちな人
- 屋外作業や天候によるスケジュール変動が大きなストレスになる人
- 多数の関係者と調整して物事を進めるのが苦手な人
よくある質問(Q&A)
Q. 1級と2級の違いは? A. 1級は規模の大きい工事で「監理技術者」になれるため、現場の統括権限・担当案件の幅が広がります。2級は「主任技術者」相当が中心です。 Q. 文系出身でもなれる? A. 可能。学歴によって必要な実務年数が変わるため、就職後に経験を積んで受験するルートが一般的です。 Q. デスクワークと現場、どっちが多い? A. 工期や工程段階によります。基礎工や躯体工は現場比率が高く、計画・引渡し段階は資料作成が増えます。 Q. 将来性は? A. インフラ更新・防災事業が継続するため需要は堅調。デジタル施工(CIM/BIM、ICT施工)の知識があると評価が上がります。
関連する仕事
現場の声
【関連職業】■ 職業・職歴
土木技師公務員3年目
■ 年収
250万(月手取り15万+住宅手当3万、ボーナス4.6か月)
■仕事内容
道路、橋梁、砂防施設等の維持管理
■ やってよかったこと・やりがい
たまに苦情を解決したことで感謝される。土木の知識が身につく。
■ 大変だったこと・つらかった体験
無理な苦情に対して断ると怒る人がいる。公務員に文句言いたいだけの老害が意外と多い
■ アドバイス・裏話など
公務員にならないこと。薄給だけど休みは取れる(プライベート充実したいならいい)公務員は中途で慣れるので新卒カードは民間で使うべき。
【関連職業】
■ 職業・職歴
ハウスメーカー(2年)、地方ゼネコン(5年)、関東地方市役所(16年)
■ 年収
720万
■ 仕事内容
建築技師(設計・工事監理ほか)※民間時に1級建築士取得済
■ やってよかったこと・やりがい
大規模建築物に携われたことは、地図に残る仕事として完成した時に誇りを感じます。(表向きには名前は出ませんが)
■ 大変だったこと・つらかった体験
民間の工事と違って、公共工事の内部での補助金の対応など役所ならではことが色々あります。
■ アドバイス・裏話など
新卒で公務員目指すのもアリですが、民間経験するのはとてもいいことだと思います。
ちなみに技師系は現在特に民間が好調ということもあり、応募がどこも少なくなっていると聞いてます。本市でも経験者採用枠はかなり応募が少ないです。技師についてはサラリーの面では大抵の場合民間方が上のことが多いかと思います。私の場合はワークライフバランスも含めて転職をしました。上司でもやはり仕事は好きだったけど、これ以上だと身体を壊しかねないと役所に来た人もいます。現在は民間でも4週8休も進み働きやすくなったと思います。この辺りも民間で働いてみて自分合うか確認してから公務員にチャレンジしてもいいかと思います。
【関連資格】測量士・土木施工管理技士・農業従事者の方におすすめ。ドローン資格を取得することで、現場調査や点検作業の幅が広がり、専門性も強化できます。(PR)