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データベーススペシャリスト(でーたべーすすぺしゃりすと)とは?
データベーススペシャリストは、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家資格で、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する情報処理技術者試験の中でも、データ管理分野に特化した高度区分の資格です。
データベースの設計・構築・運用・保守を総合的に理解し、システム全体の情報資産を効率的かつ安全に管理する専門家を認定します。
企業の基幹システムやWebサービスでは、膨大な顧客データ・取引データを扱うため、データベースの構造設計やパフォーマンス最適化は欠かせません。
この資格を持つ技術者は、論理設計・物理設計、SQLチューニング、バックアップ・セキュリティ管理などを通して、組織の情報基盤を支える重要な役割を担います。
特にクラウド時代においては、オンプレミス環境だけでなく、AWSやAzure、GCPなどのクラウド型データベース運用にも知識を応用できるため、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進でも注目されています。
データベーススペシャリストの試験概要
| 根拠法令 |
情報処理の促進に関する法律に基づく国家資格(高度情報処理技術者試験の一種)。 データベースの設計・構築・運用を担う専門家として、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する試験。 |
|---|---|
| 所管官庁 | 経済産業省(商務情報政策局)/実施機関:情報処理推進機構(IPA) |
| 試験概要 |
データベースの企画・設計・運用・保守などに関する高度な専門知識を評価する国家試験。 大規模システムのデータ管理や情報セキュリティを踏まえた効率的なDB設計力が求められる。 【試験区分】 高度情報処理技術者試験の一分野として実施。 【試験科目・形式】 ・午前Ⅰ(共通知識:情報処理全般)多肢選択式(30問) ・午前Ⅱ(専門知識:データベース理論)多肢選択式(25問) ・午後Ⅰ(記述式・90分)2問中1問選択:論理設計・正規化・SQL最適化など ・午後Ⅱ(論述式・120分)1問:大規模DB設計・運用戦略・チューニングなど 【受験資格】 制限なし(誰でも受験可能)。 ただし実務経験者・SE・システム管理職に受験者が多い。 【合格率】 約13〜15%前後(難易度:★★★★☆)。 午後Ⅱ論述試験が最も難関とされる。 【試験日程】 年1回(例年4月実施)/全国主要都市で開催。 【取得メリット】 ・社内SE・DBエンジニアとしての昇進・昇格要件になることも多い。 ・AWS・Oracleなど他ベンダー資格取得へのステップアップに最適。 |
データベーススペシャリストのよくある質問(Q&A)
- Q1. データベーススペシャリストとはどんな資格ですか?
-
A. データベースの設計・運用・管理に関する国家資格で、
システムの安定稼働や情報活用を支えるスペシャリストとしての知識を証明します。 - Q2. 試験のレベルはどの程度ですか?
-
A. 高度情報処理技術者試験の中でも上位レベルに位置します。
SQLの最適化や大規模DB構築など、実務経験に基づく応用力が問われます。 - Q3. どんな人に向いている資格ですか?
-
A. システムエンジニア、データベース管理者(DBA)、情報システム部門の担当者など。
技術と論理思考をバランスよく使う仕事をしたい人に向いています。 - Q4. 試験勉強にはどのくらいの期間が必要ですか?
-
A. IT基礎知識がある場合で3〜6か月程度。
実務未経験者はSQLやER図などの基礎理解から始める必要があります。 - Q5. 合格後に得られるメリットは?
-
A. IT企業やSIerでの評価が高く、
システムアーキテクトやプロジェクトマネージャーへの昇格にもつながります。
国家資格として履歴書での信頼性も強いです。 - Q6. 午後Ⅱ試験(論述)はどんな内容ですか?
-
A. 実際の業務を想定したシナリオ問題に対し、DB設計・運用改善を文章で提案します。
技術知識だけでなく論理的説明力・ビジネス理解力が重要です。 - Q7. 他のIT資格との違いは?
-
A. 応用情報技術者が「幅広い知識」を評価するのに対し、
データベーススペシャリストは「専門性」と「業務設計力」に重点を置いた資格です。
データベーススペシャリストが必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
- 該当なし(国家資格義務ではないが、データ基盤管理職で重視される)
2. あると有利な職業
公式情報/出典
- 根拠法令:情報処理の促進に関する法律(昭和45年法律第90号)
- 所管:経済産業省
- 出典:IPA「データベーススペシャリスト試験要綱」


