地域通訳案内士(ちいきつうやくあんないし)とは?
地域通訳案内士とは、特定の地域内で外国人観光客に対して観光地や文化を外国語で案内できる公的資格です。全国通訳案内士が全国を対象とするのに対し、地域通訳案内士は都道府県が認定し、地域の魅力や文化資源に特化した案内ができる点が特徴です。地域の観光振興やインバウンド対策の一環として制度化され、地域経済や観光産業において欠かせない人材とされています。
対象となる地域は都道府県ごとに異なり、観光庁の定めた基準に沿って各自治体が独自に実施・運営しています。たとえば京都府では伝統文化・寺社仏閣の案内、沖縄県では自然・戦跡・リゾート観光など、地域の特色を活かした研修・試験内容が設定されています。
全国通訳案内士と異なり、筆記試験を伴わず、都道府県主催の研修修了・実地評価をもって認定されるケースが多いです。地域住民の中から地元愛をもって観光客を案内できる人を育成することが目的であり、外国語の専門家というより「地域文化の語り手」としての側面が強い資格です。
特に地方自治体が推進する「観光人材育成プログラム」や「地域通訳案内士登録制度」においては、資格保有者が観光案内所、宿泊施設、自治体観光課などと連携し、地域観光の中核を担っています。
地域通訳案内士の試験概要
| 根拠法令 |
通訳案内士法(昭和24年法律第210号)に基づく制度で、地方自治体が独自に認定する公的資格。 外国人旅行者に対して、特定の地域内で観光案内を行うことを認められた通訳ガイド資格。 |
|---|---|
| 所管官庁 |
各都道府県または指定都市(例:京都府、東京都、沖縄県など) 観光庁の指針に基づき、地域ごとに運用される。 |
| 資格の種類 |
公的資格(地方自治体認定) 国家資格の「全国通訳案内士」と異なり、認定を受けた自治体の区域内のみで有償ガイド業務が可能。 |
| 受験資格 |
年齢・学歴の制限はなし。 各自治体で実施される講習または認定試験を受講・修了する必要がある。 |
| 試験内容 |
外国語、地域の観光資源、歴史・文化・伝統行事、安全管理、接遇マナーなど。 筆記試験や面接、現地実習などを組み合わせて行う自治体が多い。 |
| 試験実施機関 | 各地方自治体または観光連盟(例:京都府観光連盟、沖縄観光コンベンションビューローなど)。 |
| 合格率 |
おおむね70〜90%前後(講習修了型が中心のため高め)。 実務経験よりも地域理解や接遇姿勢が重視される。 |
| 資格の有効期限 |
自治体によって異なる(多くは無期限または5年更新制)。 継続登録には研修受講を義務づける自治体もある。 |
地域通訳案内士に関するQ&A
Q. 地域通訳案内士とはどんな資格ですか?
A. 外国人観光客に地域限定で観光案内を行うための公的資格です。地域の文化や歴史に詳しい人が多く取得しています。
Q. 国家資格の通訳案内士との違いは?
A. 地域通訳案内士は自治体の指定区域内のみで案内可能、全国通訳案内士は全国どこでも案内可能です。
Q. 外国語のレベルはどのくらい必要ですか?
A. 英検2級程度が目安です。完璧な語学力よりも、観光客とのコミュニケーション力や地域知識が重視されます。
Q. どんな人が取得していますか?
A. 観光ボランティア、地域ガイド、定年後に地域貢献したい人、外国語が得意な学生などが多く受講しています。
Q. 資格を取るとどんな仕事ができますか?
A. 外国人観光客への地域ガイド、自治体観光イベントの案内、宿泊施設での外国語対応などに活かせます。
地域通訳案内士が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 観光庁「地域通訳案内士制度について」
- 各都道府県観光課 公表資料


