舞台・テレビジョン照明技術者技能認定とは?
舞台・テレビジョン照明技術者技能認定は、舞台・テレビの照明現場で必要な知識と技能を証明する民間資格です。公益社団法人 日本照明家協会が1981年から実施している認定制度で、照明機材の扱い、安全管理、仕込み〜本番運用、現場での連携など、実務に直結する力が問われます。
照明は「明るくする」だけではなく、演出意図を読み取り、舞台美術・音響・映像・進行・出演者の動きと噛み合わせて、限られた時間で安全に仕上げる仕事です。現場では高所作業・電源管理・重量物・熱・暗転時の危険などリスクも多く、安全に段取り良く運用できる技術者が強く求められます。
この認定は、初心者・若手向けの2級と、現場の責任者クラスを想定した1級があり、講座受講と試験を通じて技能を評価します。業界内の知名度が高く、公共ホールの照明職員採用の条件になるなど、社会的評価も得ているのが特徴です。
舞台・テレビジョン照明技術者技能認定の試験概要
| 資格区分 | 民間資格 |
|---|---|
| 認定団体 | 公益社団法人 日本照明家協会 |
| 級 | 1級(責任者・チーフクラス) 2級(基礎〜中堅クラス) |
| 取得までの流れ(代表例) | 2級:地域講座(公開講座)受講 → 2級試験(2日目に実施) 1級:中央講座(公開講座)受講 → 1級試験(全国一斉実施) |
| 受験資格(代表例) | 2級:舞台またはテレビジョンの照明実務経験が1年以上(講座受講が必須) 1級:2級取得後3年以上、または照明実務経験が5年以上(講座受講が必須) |
| 試験形式 | 学科試験(一般知識・専門知識) 実技試験(実務に沿った評価) |
| 出題範囲(大枠) | 安全衛生/電気・設備/照明機材/仕込み・運用/現場連携/用語・基礎理論 など |
| 合格率 | 公表が一定でないため目安扱い:2級は高め、1級は実務力が問われる |
| 難易度 | ★★★☆☆(2級)/★★★★☆(1級) |
この認定は「講座+試験」で技能を確認するタイプです。暗記だけではなく、現場での安全・段取り・機材理解がそのまま得点に影響します。
試験内容
- 安全管理・作業手順
高所作業、脚立・足場、落下防止、暗転時の危険、熱源・火傷対策など、現場の事故を防ぐ知識が問われます。 - 電気・設備の基礎
電源、回路、負荷、調光、分電、ケーブルの取り回しなど、照明に必要な電気の基本理解が出題されます。 - 照明機材の知識
灯体・ランプ・レンズ・フィルター、ムービングライト、LED機材、調光卓など、機材の特性と扱い方を学びます。 - 仕込み〜本番運用(現場対応力)
吊り込み、回路組み、フォーカス、チェック、キュー運用、トラブル時の切り分けなど、実務に沿った判断が重要です。 - 現場コミュニケーション
演出・舞台監督・美術・音響・映像との連携、段取り調整、専門用語の理解など、現場での“噛み合わせ”が問われます。
要するに「照明が点けばOK」ではなく、安全に、速く、意図通りに再現できるかが試されます。
Q&A
Q. 国家資格ですか?
A.
国家資格ではなく、公益社団法人 日本照明家協会が認定する民間資格です。
Q. 未経験でも受験できますか?
A.
原則として実務経験が条件になります。まずは現場に入って経験を積み、2級(地域講座+試験)から目指すのが一般的です。
Q. 2級と1級は何が違う?
A.
2級は基礎〜実務の土台を確認する位置づけで、1級は責任者クラスの判断力・運用力まで求められます。
Q. 取得すると就職に効きますか?
A.
現場系の資格なので「資格だけで決まる」わけではありませんが、一定の技能・安全意識の証明になり、採用・配置の判断材料になりやすいです。
舞台・テレビジョン照明技術者技能認定が必ず必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- (法令上の必須職業は特にありません)
あると有利な職業
- 舞台照明スタッフ
- 照明オペレーター(劇場・ホール・ライブ)
- テレビ番組・スタジオ照明スタッフ
- イベントスタッフ
- 公共ホールの技術職(照明担当)
参考情報/出典
- 公益社団法人 日本照明家協会:技能認定制度・講座案内(制度概要、受験資格、講座と試験の流れ)
- 進学情報サイト等の公開情報:合格率目安(年度により変動、参考値)


