あん摩マッサージ指圧師（あんままっさーじしあつし）

医療とケアの仕事

あん摩マッサージ指圧師の仕事とは？

あん摩マッサージ指圧師は、国家資格を持つ人だけが従事できる医療系専門職です。マッサージや指圧などの技術を使い、血行改善や筋肉の緊張緩和、リハビリサポートを行います。リラクゼーション目的の整体師やマッサージスタッフとは異なり、法律で認められた施術を行えるのが大きな特徴です。

患者や利用者の体の状態を観察し、手技で筋肉や関節をほぐしたり血行を促進したりします。病気やけがの回復を助けるリハビリ目的、慢性的な肩こりや腰痛の改善、視覚障害者への施術提供など幅広いニーズに対応します。

人の体に直接触れてケアすることに抵抗がない人、人の役に立ちたいという思いが強い人に向いています。手先の器用さや体力、観察力や丁寧な対応力も求められます。

高校卒業後、3年以上の養成学校（専門学校や大学）で学び、国家試験に合格する必要があります。多くの養成校では解剖学・生理学などの医学知識と実技を学び、卒業後にあん摩マッサージ指圧師国家試験を受験します。

あん摩マッサージ指圧師（国家資格）が必須です。人体の構造や機能に関する医学的知識、手技の技術、リハビリや生活支援に関する知識も必要です。

治療院（鍼灸院・マッサージ院）、病院やクリニックのリハビリ科、介護施設、訪問マッサージなど幅広い場で活躍できます。独立開業する人も多く、自宅や出張専門で施術するスタイルも可能です。

平均年収は350万〜500万円程度です。勤務先や独立の有無で収入に差があり、訪問マッサージや自由診療で成功すれば高収入も可能です。
【出典】厚生労働省「賃金構造基本統計調査」あん摩マッサージ指圧師関連データ

体力に自信がない人、人と接することに苦手意識がある人には不向きです。施術は長時間にわたることもあり、体力と集中力が欠かせません。

Q. 整体師やリラクゼーションスタッフとの違いは？
A. あん摩マッサージ指圧師は国家資格者であり、医療行為としての施術が認められています。一方、整体師は資格不要で、リラクゼーション目的の施術に限定されます。

Q. 開業できますか？
A. はい。国家資格を取得すれば独立開業が可能です。

Q. 鍼灸師や柔道整復師と兼業できますか？
A. 可能です。複数の資格を組み合わせて幅広い施術を行う人も多くいます。

※現場の声は今後掲載予定です。