非破壊検査技術者の仕事とは?
非破壊検査技術者は、機械や構造物を壊さずに内部や表面の欠陥を調べる専門職です。検査対象は非常に幅広く、航空機や自動車、鉄鋼製品、橋梁やトンネルなどの社会インフラ、さらには発電プラントや化学プラントといった大型設備まで含まれます。放射線透過検査、超音波探傷検査、磁粉探傷検査、浸透探傷検査など、多様な手法を駆使して異常の有無を確認し、安全性や耐久性を評価します。これらの検査は事故やトラブルを未然に防ぐために不可欠で、もし見落としがあれば重大事故に直結しかねません。そのため、非破壊検査技術者は「見えない危険を見抜くプロ」として社会全体の安心・安全を支える重要な存在です。
1. どんな人に向いてる?
観察力があり、細かい異常に気づける人に向いています。安全や品質に責任感を持てる人、地道にデータを扱える人も適しています。
2. 非破壊検査技術者になるには?(進路チャート)
工業高校や工学系大学で材料や機械工学を学び、検査会社や製造業の品質管理部門に就職するのが一般的です。その後、実務経験を積んで非破壊検査技術者認証(NDI)などの資格を取得して一人前となります。
3. 非破壊検査技術者に必要な資格やスキル
必須資格はありませんが、非破壊検査技術者(NDI認証)が業界標準です。材料力学や機械工学の知識、超音波・放射線・磁気の基礎知識、レポート作成能力も重要です。
エックス線作業主任者・ガンマ線透過写真撮影作業主任者もあると仕事の幅が広がる。
4. 活躍の場・働き方
航空機メーカー、鉄鋼会社、建設会社、プラント会社、自動車メーカーなどで活躍します。公共インフラの安全点検やエネルギー施設の保守点検などにも従事します。
5. 非破壊検査技術者の平均年収は?
非破壊検査技術者の年収は、資格レベル・検査手法・現場難度で差が出ます。実態の数値は次のとおりです。
・若手(補助・レベル1相当)
年収は350万円〜450万円前後が中心。出張・夜勤手当で上下します。
・中堅(主担当・レベル2相当)
年収は450万円〜650万円前後。UT/RT主担当で評価されます。
・ベテラン(判定責任・レベル3相当)
年収は650万円〜850万円前後が実在レンジ。手法統括・規格判断を担います。
・専門責任者・管理職
年収900万円前後の例もありますが、ポストは限定的です。
固定給ベースに手当が加わり、資格段階が収入に直結します。
6. 向いてない人は?
集中力が続かない人や、正確性を軽視する人には不向きです。安全規則を守れないタイプも厳しいでしょう。
7. よくある質問(Q&A)
Q. 非破壊検査って具体的にどんな方法がありますか?
A. 放射線透過検査、超音波探傷検査、磁粉探傷検査、浸透探傷検査などがあります。
Q. 資格がないと働けませんか?
A. 入社後は無資格でも検査補助は可能ですが、責任ある業務には非破壊検査技術者資格が必要です。
Q. 海外でも通用しますか?
A. 国際的にはISO規格に基づく認証もあり、経験と英語力があれば海外でも働けます。
8. 関連する仕事
9. 現場の声
■ 職業・職歴
非破壊検査技術者(UT/RT)/検査会社勤務/15年目
■ 仕事内容
機械より判断。グレーをどう扱うかが腕です。
■ やってよかったこと
重大欠陥を初期で止められたときです。
■ 大変だったこと
夜間・出張と責任の重さ。常に緊張します。
■ これから目指す人へ
器用さより誠実さ。見逃さない覚悟が必要です。


