廃棄物処理業者の仕事とは??
ゴミや産業廃棄物を安全・適切に処理し、リサイクルや再資源化へつなげる仕事。
1. どんな仕事?
廃棄物処理業者は、家庭・企業・工場などから出る廃棄物を適正に処理する専門職です。
ゴミや廃材、産業廃棄物を収集・運搬・分別・リサイクル・焼却・埋立てといった工程で安全かつ法令に基づき処理します。
自治体の委託や企業との契約のもと、処理施設やリサイクルプラントなどで作業が行われます。
近年は環境意識の高まりにより、単なる「処理」から「再資源化・循環利用」へと役割が変化。
金属・プラスチック・ガラスなどの再利用や、バイオマス燃料として再活用する取り組みも増加しています。
環境を守り、地域社会の衛生を支える不可欠なインフラ職といえます。
2. どんな人に向いてる?
- 体を動かす仕事が好きな人
- 社会の役に立ちたいという気持ちがある人
- 時間やルールを守ってきっちり働ける人
- モノの流れや分別に興味がある人
3. 廃棄物処理業者になるには?(進路チャート)
🎓 高校卒業(普通科・工業系など)
↓
🚛 廃棄物処理業者・清掃会社・リサイクル企業に就職
↓
♻️ 収集・運搬・分別・処理などを担当
↓
📜 経験を積み、管理職や専門資格の取得も可能
4. 廃棄物処理業者に必要な資格やスキル
- 必須ではないが、以下の資格があると有利:
- 一般廃棄物処理業・産業廃棄物処理業(許可制)
- 中型・大型自動車免許
- フォークリフト・小型移動式クレーンなど
- 分別・安全管理の知識
5. 活躍の場・働き方
- 廃棄物処理業者(自治体委託・民間)
- リサイクル施設・中間処理場・最終処分場
- 早朝勤務やシフト勤務が多め
6. 廃棄物処理業者の平均年収は?
廃棄物処理業者の平均年収は約350万〜480万円前後です。
地方自治体委託の正社員では安定した給与が見込め、夜勤や特殊廃棄物の取り扱いがある場合は500万円以上になることもあります。
重機や大型免許、危険物取扱者などの資格を持つと収入アップにつながります。
出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(廃棄物処理業・収集運搬業)/環境省「循環型社会白書」
7. 向いてない人は?
- 体力に自信がない人
- 汚れやにおいに敏感な人
- 安全に注意を払えない人
8. よくある質問(Q&A)
Q. 危険な仕事?
A. 重機や廃材を扱う場面では注意が必要だが、安全教育やマニュアルが整っている。
Q. 将来性はある?
A. SDGs・脱炭素の流れの中で、廃棄物処理や資源循環の重要性は高まっている。
Q. 女性でもなれる?
A. 現場に出る人は男性が多いが、事務・管理職・リサイクル企画などでは女性も活躍中。
9. 関連する仕事
10. 現場の声
■ 職業・職歴
廃棄物処理業者/リサイクル施設勤務・7年目
■ 仕事内容
産業廃棄物の収集・仕分け・リサイクルラインの運転を担当。
施設全体の安全管理や搬入記録の作成も行っています。
■ やってよかったこと
地域の清掃活動や環境保全に直接関われる点。
「ありがとう」と声をかけられると誇りを感じます。
■ 大変だったこと
重機操作や炎天下での作業など、体力を使う場面も多いです。
ただ、安全意識を高く持つことで事故を防げるやりがいがあります。
■ これから目指す人へ
環境への関心と責任感が大切な仕事です。
フォークリフト・大型免許・廃棄物処理施設技術管理者などの資格があると活躍の幅が広がります。


