作業療法士の仕事とは??
「できる」を増やすリハビリのプロ。生活を支える“作業”の専門家。
1. どんな仕事?
作業療法士は、病気やケガ、障がいなどで日常生活に支障をきたす人に対して、
「食事・トイレ・着替え」など生活動作のリハビリを行う医療専門職。
理学療法士が“体の基本動作”を中心とするのに対し、作業療法士は“日常生活に必要な動作”をサポート。
精神的ケアや社会復帰支援も含め、患者の「その人らしい生活」に寄り添う仕事。
作業療法士は、「できることを増やすリハビリ」を通して、患者が再び社会や家庭の中で自立した生活を送れるように支援します。
作業療法の現場では、調理・園芸・書道などの創作活動をリハビリに取り入れることも多く、身体だけでなく心の回復にも深く関わります。
患者一人ひとりの生活目標に合わせて計画を立てるため、観察力とコミュニケーション能力が求められる仕事です。
2. どんな人に向いてる?
- 人の変化に気づく力がある人
- 生活に関心がある人(料理・家事・趣味など)
- 創意工夫が好きな人
- コミュニケーションを大切にできる人
3. 作業療法士になるには?(進路チャート)
🎓 高校卒業
↓
🏫 作業療法学科のある専門学校・短大・大学(3〜4年)
↓
📝 作業療法士国家試験に合格
↓
🏥 医療機関・福祉施設などに就職
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4. 作業療法士に必要な資格やスキル
- 作業療法士国家資格(必須)
- 日常生活・心理・社会復帰に関する知識
- 観察力・柔軟な対応力・傾聴力
5. 活躍の場・働き方
- 病院・リハビリテーションセンター
- 介護施設・障がい者支援施設
- 精神科病院・訪問リハビリ・在宅支援
6. 作業療法士の平均年収は?
作業療法士の平均年収は約390万〜460万円前後です。
勤務先によって差があり、病院よりも介護施設や訪問リハビリの方がやや高い傾向があります。
管理職や専門分野(小児・精神・高齢者など)に進むことで収入アップも可能です。
出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査(作業療法士)」
7. 向いてない人は?
- 人との関わりを避けたい人
- 柔軟な発想が苦手な人
- 生活に興味がない人
8. よくある質問(Q&A)
Q. 理学療法士との違いは?
A. 理学療法士は「体の機能」、作業療法士は「日常生活」への支援がメイン。
Q. 精神科でも働けるの?
A. 可能。精神面のリハビリを専門に行うOTも多く活躍している。
Q. 美術や音楽を使ったリハビリって?
A. アートや手工芸、音楽を使った作業療法も存在し、個別の支援に応じて使われる。
9. 関連する仕事
10. 現場の声
■ 職業・職歴
回復期リハビリテーション病棟勤務/作業療法士・経験6年
■ 仕事内容
食事や着替えなど、日常生活動作の訓練を中心にリハビリを行っています。
「その人らしさ」を取り戻せるよう、患者さんと一緒に目標を立てて進めていきます。
■ やってよかったこと・やりがい
小さな動作ができるようになっただけでも、患者さんの笑顔が見られると嬉しいです。
リハビリの成果を日々感じ取れるのが魅力ですね。
■ 大変だったこと
回復のスピードは人それぞれ。焦らず根気強く関わる必要があります。
■ これから目指す人へアドバイス
体だけでなく心のケアにも関わるため、人と向き合う力が大切。
「寄り添う気持ち」を持っていれば、長く続けられる仕事です。