速記者の仕事とは?
速記者は、会議、議会、法廷などで発言をリアルタイムで記録し、文章として正確に残す仕事です。発言者の言葉を漏らさず記録するために、集中力と高速入力スキルが求められます。記録は議事録や裁判記録など、公的文書として活用されることも多く、社会的に重要な役割を担っています。
1. どんな仕事?
速記者は、会議・議会・裁判・記者会見などで発言をその場で記録し、正確な記録として文章化する専門職です。音声を後で起こす仕事ではなく、リアルタイム性と正確性が本質になります。
業務では、速記(符号・機械・PC入力)、内容把握、文脈整理、反訳(文章化)、校正を行います。話者が複数・早口・感情的な場面でも、取りこぼさない集中力が不可欠です。
地方議会・裁判所・官公庁・民間会議など活躍の場は限定的ですが、記録の信頼性が重視される現場で必要とされます。中立性と守秘義務が成果を左右します。
「正確な記録」を社会に残す、公的記録特化型の専門職です。

2. どんな人に向いてる?
- 細かい作業が苦にならない人
- 集中力と注意力を維持できる人
- 正確さとスピードのバランスを重視できる人
3. どうやったらなれる?(進路チャート)
📝 高校卒業後、速記専門の養成学校や講座を受講
↓
💻 速記技能検定(日本速記協会)に合格する
↓
🏛️ 官公庁や民間企業、議会などに就職/委託業務を受ける
4. 必要な資格やスキル
- 速記技能検定(1級・準1級が実務で有利)
- タイピング速度と正確さ
- 文法力と読解力、要約力
5. 活躍の場・働き方
- 国会・地方議会、裁判所、企業の会議、学会など
- フリーランスとして活動する人も増加中
- 遠隔での記録・納品も可能になりつつある
6. 平均年収は?
速記者の年収は、所属形態と担当分野によって差があります。実態は次の水準です。
・地方議会・官公庁(契約・非常勤)
年収は300万円〜450万円前後。日当・月額契約が中心です。
・裁判・公的記録・専門分野担当
年収は450万円〜650万円前後。専門性と経験で評価されます。
・フリーランス・複数案件対応
年収は600万円〜800万円前後も可能ですが、継続受注が前提です。
固定給よりも、案件ベース・反訳量連動型が基本構造です。
7. 向いてない人は?
- 長時間座って作業するのが苦手な人
- 集中力を維持し続けるのが難しい人
- 速記の練習を地道に続けられない人
8. よくある質問(Q&A)
Q. 速記はもう古い技術では?
A. 現在も議会や裁判記録などでニーズがあります。近年はパソコンによる「電子速記」が主流です。
Q. 独学でも速記者になれますか?
A. 可能ですが、正確な技術を学ぶには養成講座や通信講座を受けるのが効果的です。
9. 関連する仕事
10. 現場の声
■ 職業・職歴
速記者/フリーランス/14年目(議会・公的会議)
■ 仕事内容
地方議会や委員会での発言を記録し、議事録を作成しています。一語一句の正確さを最優先にしています。
■ やってよかったこと
自分の作成した記録が、公的な意思決定の根拠として残る点にやりがいを感じます。
■ 大変だったこと
長時間の集中が必要で、精神的な消耗は大きいです。ミスは許されません。
■ これから目指す人へ
タイピングが速いだけでは不十分です。理解力と集中力が必要です。裏方としての責任を引き受けられる人に向いています。


