ファッション・美容の仕事
着付け技能士とは?
着付け技能士は、国家資格の一種です。技能検定制度にもとづき、着付けに関する知識と技能を国が一定基準で評価し、合格者に「技能士」の称号を与える資格です。着付け分野では、国家資格として体系化された代表的な資格として位置づけられます。
着付けは、見た目の美しさだけでなく、着る人の体型・姿勢・動作に合わせた調整力、時間内に仕上げる段取り、崩れにくさ、着心地への配慮など、総合力が必要です。仕事として他装(人に着せる)や着付け指導を行う場合、技術が未熟だと苦しさや着崩れに直結します。着付け技能士は、そうしたリスクを避けるための客観的な技能証明になります。
また技能検定の「技能士」は、合格していないのに名乗ることができない名称独占として扱われる点も重要です。現場での信用材料として強く、着付け講師・美容室・和装業界などでのキャリア形成に有利です。
着付け技能士の試験概要
| 資格区分 | 国家資格(技能検定) |
|---|---|
| 試験制度 | 職業能力開発促進法にもとづく技能検定 |
| 実施 | 都道府県職業能力開発協会(試験事務) |
| 等級 | 1級、2級 |
| 試験内容 | 学科試験、実技試験 |
| 受験資格 | 等級ごとに実務経験年数または指定課程修了などの要件あり(2級は比較的受けやすい) |
| 実施回数 | 年1回(原則。年度により運用が変わる場合あり) |
| 合格率 | 年度・等級で変動(公式に一律公表がない年もあります) |
| 難易度 | ★★★★☆(国家検定。実技の完成度が重要) |
学科は知識の土台、実技は仕上がりの精度と所作まで見られます。「崩れにくい・苦しくない・美しい」が評価軸です。
試験内容
- 学科:着付けの基礎知識
着物・帯・小物の知識、素材・手入れ、和装のTPO、作業安全や衛生の考え方 - 学科:作業の段取り
準備物、手順、時間管理、トラブル予防(不足品やサイズ違いへの対応) - 実技:着付け技能(他装)
体型・姿勢に合わせた補整、着姿のバランス、着心地への配慮 - 実技:帯結び・仕上げ
左右差、角度、緩み、しわ処理、背中の見え方など総合評価 - 実技:所作・崩れにくさ
動作で崩れない処理、締め過ぎない調整、最終点検の精度
独学だと「形」だけになりがちなので、上位級ほどプロの添削(仕上がりの基準合わせ)が効きます。
Q&A
Q. 着付け技能士は国家資格?
A.
はい。技能検定にもとづく国家資格(技能士)です。
Q. 美容師免許があると有利?
A.
実務経験要件の扱いで有利になる場合があります。現場での他装経験も積みやすいです。
Q. 仕事に直結する?
A.
着付け講師、美容室の着付け担当、和装レンタル、写真スタジオなどで信頼材料になります。
着付け技能士が必ず必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 法的に必須とされる職業はありません
あると有利な職業
参考情報/出典
- 技能検定制度(職業能力開発促進法)
- 全日本着付け技能センター 公表資料(試験要件・手続き)
- 厚生労働省 技能検定ポータル(職種情報)


