運ぶ・支える仕事
航空工場整備士(こうくうこうじょうせいびし)とは?
航空工場整備士は、「航空法」に基づく国家資格で、航空機メーカーや整備工場などで、航空機の製造・改修・検査を行う専門技術者です。航空整備士が「運航中の機体整備」を担当するのに対し、航空工場整備士は「製造や大規模改修など地上での整備」を担います。
民間航空会社だけでなく、防衛関連や航空機メーカー(三菱重工、川崎重工、SUBARUなど)でも重要なポジションを占めています。品質管理・検査技術・法規に関する知識が求められる高度な専門資格です。
航空工場整備士の試験概要
| 根拠法令 | 航空法(第28条〜第37条)に基づく国家資格で、航空機や航空機部品の製造・検査・修理を行うための技能と知識を認定する制度。 |
|---|---|
| 所管官庁 | 国土交通省 航空局(JCAB:Japan Civil Aviation Bureau)が試験実施・登録を管轄。 |
| 受験資格 |
18歳以上で、所定の実務経験を有する者、または航空機製造・整備関連の専門課程を修了した者。 養成施設修了者やメーカー勤務経験者は受験資格を短縮できる場合がある。 |
| 試験内容 |
筆記試験(構造・電装・材料・法規・整備基準など)+実地試験(組立・検査・測定・修理など)。 航空機の安全性と品質を確保するため、理論と実技の両面から評価される。 |
| 試験方式 |
年1〜2回実施。筆記・実技を同日に行う場合と、別日に実施する場合がある。 実技は指定工場や航空整備教育機関の設備を使用して行われる。 |
| 合格率 |
約40〜50%前後(年度により変動)。 実技・測定の正確性と安全意識が重視され、経験者ほど有利とされる。 |
| 免許更新 |
5年ごとに技能講習と適性審査を受ける必要がある。 航空技術・法改正・安全基準に関する再教育が実施される。 |
| 資格取得までの流れ |
実務経験または養成課程修了 → 試験申請 → 筆記・実地試験 → 合格後、航空局に申請して登録・免許交付。 航空機メーカーや整備会社での勤務が一般的な進路。 |
| 活動範囲 |
航空機メーカー・整備会社・防衛関連施設などで、機体・エンジン・電装部品の製造、点検、修理、検査を担当。 航空安全の最前線で、品質管理・安全保証の要となる職種。 |
| 留意点 |
航空工場整備士は国家資格の中でも実務性が高く、現場経験が重視される。 試験範囲・実技課題は年度によって変更されるため、最新の航空局公示内容を必ず確認すること。 |
航空工場整備士に関するQ&A
Q. 航空整備士との違いは何ですか?
A. 航空整備士は運航中や飛行前後の整備を担当しますが、航空工場整備士は製造・改造・修理の現場で品質を保つ役割を担います。
Q. どんな職場で働けますか?
A. 航空機メーカー(例:三菱重工、川崎重工)、整備工場、航空機部品メーカーなどで活躍できます。
Q. 資格を取るメリットは?
A. 航空産業での信頼性が高まり、品質保証・検査業務など上位職へのキャリアアップに有利です。
Q. 試験は難しいですか?
A. 現場経験が前提のため、実務を理解していれば合格可能です。航空法規などの筆記対策が鍵になります。
Q. 航空整備士の資格も必要ですか?
A. 必須ではありませんが、両方を取得することで製造から整備まで幅広く対応できる技術者として評価されます。
航空工場整備士が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
2. あると有利な職業
公式情報/出典
- 根拠法令:航空法 第28条〜第37条
- 所管:国土交通省 航空局(JCAB)
- 出典:国土交通省「航空従事者国家試験概要」
- 参考:JCAB 航空工場整備士試験案内/航空法施行規則


