核燃料取扱主任者(かくねんりょうとりあつかいしゅにんしゃ)【資格】

【資格】環境・エネルギー
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環境とエネルギーの仕事

核燃料取扱主任者(かくねんりょうとりあつかいしゅにんしゃ)とは?

核燃料取扱主任者は、「原子炉等規制法(原子炉等の規制に関する法律)」に基づく国家資格で、核燃料物質(ウラン・プルトニウムなど)を安全に取り扱うための保安監督を行う専門資格です。
原子力発電所や研究用原子炉、核燃料加工施設などにおいて、放射線防護や燃料物質の保管・使用を安全に管理する役割を担います。

核燃料は、微量の取り扱いミスでも重大な事故につながる危険性があるため、主任者は放射線の遮蔽・減衰、臨界防止、保安規程の遵守など、極めて高い専門性と倫理観を求められます。
この資格は「原子力関連の安全管理職」として法令により必置とされており、エネルギーインフラの中でも最も責任の重い技術職の一つです。

また、原子力施設に限らず、放射性同位元素を扱う研究所・医療機関・企業の放射線部門などでも、その知識が応用できるため、放射線分野でのキャリアアップにもつながります。

核燃料取扱主任者の試験概要

根拠法令 原子炉等規制法(原子炉等の規制に関する法律)に基づく国家資格。
原子燃料物質を安全に取り扱うため、施設の保安・管理を行う責任者として原子力規制委員会が認定する制度。
所管官庁 原子力規制委員会(NRA)/試験は同委員会または文部科学省の委託機関が実施。
試験概要 核燃料や放射性物質を安全に扱うための知識・技術を持つことを証明する国家資格。
原子力発電所、研究炉、核燃料加工施設などで、燃料の装填・貯蔵・廃棄管理を行う主任技術者として選任される。

【資格区分】
・核燃料取扱主任者(原子炉等規制法 第22条)
・核燃料物質取扱主任者(放射線取扱施設用)などに分かれる。

【試験科目】
・核燃料物質の性質・臨界管理
・放射線防護および測定
・関連法令(原子炉等規制法・放射線障害防止法)
・施設の構造・運転管理・事故防止

【受験資格】
学歴・年齢・実務経験の制限なし(誰でも受験可能)。
ただし、原子力関連の理工系学科卒業者や現場経験者の合格率が高い。

【合格率】
約5〜10%前後。国家資格の中でも難易度は最上位クラス。

【実施機関】
原子力規制委員会(年1回、東京で実施)。

【選任・登録】
試験合格後、勤務先の原子力関連施設において主任者として選任されることで正式な資格者となる。
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核燃料取扱主任者のよくある質問(Q&A)

Q1. 核燃料取扱主任者とはどんな資格ですか?
A. 原子力発電所や研究施設で、ウラン・プルトニウムなどの核燃料を安全に扱うための国家資格です。
放射線防護・臨界防止・法令遵守など、核燃料管理の専門知識を有する技術者として選任されます。
Q2. どんな職場で活かされますか?
A. 原子力発電所、核燃料加工施設、研究機関、放射線利用施設など。
特に電力会社・原子力研究機関では法定配置が義務付けられており、欠かせない職種です。
Q3. 試験はどんな内容ですか?
A. 「原子力・放射線の基礎理論」「核燃料物質の特性」「放射線防護」「法令」などが出題されます。
理工系の大学教育レベルの知識が必要とされます。
Q4. 受験資格に制限はありますか?
A. 制限はありません。誰でも受験可能ですが、実際には物理・化学・原子力工学のバックグラウンドがある人が多いです。
Q5. 合格率はどのくらいですか?
A. 年によって変動しますが、5〜10%前後と非常に低く、国家資格の中でも難関です。
合格には専門的な知識のほか、実務的理解も求められます。
Q6. 取得後はどうなりますか?
A. 試験に合格しただけでは資格者として登録されず、
実際に事業所で主任者として「選任」されることで資格が有効になります。
Q7. 他の原子力系資格との違いは?
A. 放射線取扱主任者が「放射線利用施設の安全管理」を担うのに対し、
核燃料取扱主任者は「核燃料そのものの安全・臨界管理」を行う点が異なります。
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核燃料取扱主任者が必要な職業/あると有利な職業

1. 必ず必要な職業

2. あると有利な職業

  • 放射線技師(放射線の安全管理・線量測定業務での応用が可能)

公式情報/出典

  • 根拠法令:原子炉等の規制に関する法律(昭和32年法律第166号)
  • 所管:原子力規制委員会(NRA)
  • 出典:原子力規制委員会「主任者試験制度概要」