臨床検査技師の仕事とは??
医師の診断や治療に必要な、血液・尿・超音波・心電図などの検査を行う専門職。
1. どんな仕事?
臨床検査技師(りんしょうけんさぎし)は、医療機関で血液・尿・便・心電図・超音波(エコー)・細菌などの検査を行い、病気の診断や治療方針の決定に必要なデータを提供する国家資格の医療技術者です。
検査内容は大きく「検体検査(けんたいけんさ)」と「生理機能検査」の2分野に分かれます。
検体検査では血液や尿、組織などを分析して、糖尿病・感染症・がんなどの異常を見つけます。
生理機能検査では心電図や脳波、エコー装置などを操作して体の働きを調べ、医師に報告します。
また、救急医療や手術室での検査サポート、健診センターでの健康診断などにも関わります。
正確なデータを出すために高い集中力と責任感が求められ、患者と接するコミュニケーション能力も重要です。近年では感染症検査や遺伝子検査のニーズも高まり、臨床検査技師の活躍の場は広がっています。

2. どんな人に向いてる?
- 理系分野やデータ分析が得意な人
- 細かい作業を正確にこなせる人
- 医療現場でサポートしたい人
- 責任感があり、冷静な判断ができる人
3. 臨床検査技師になるには?(進路チャート)
🎓 高校卒業(理系)
↓
🏫 臨床検査技師養成課程のある大学・短大・専門学校へ進学(3〜4年)
↓
📝 国家試験に合格
↓
🏥 病院や検査センターなどに就職し、検査業務を行う
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4. 臨床検査技師に必要な資格やスキル
- 臨床検査技師(国家資格)
- 生物・化学・物理の基礎知識
- 医療機器の操作スキルと正確さ
- 患者対応のコミュニケーション力
5. 活躍の場・働き方
- 総合病院・大学病院・検査センター
- 健診センターや献血ルームなどでも活躍
- 夜勤や当直がある職場も一部存在
6. 臨床検査技師の平均年収は?
臨床検査技師の平均年収は約430万〜550万円前後です。
公立病院や大学病院などの勤務では安定性が高く、経験や役職によって600万円以上に達することもあります。
民間の健診センターや検査機関では勤務時間が比較的規則的で、働きやすい環境が整っています。
出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査(臨床検査技師)」/日本臨床衛生検査技師会データ
7. 向いてない人は?
- 血液や体液の検査に抵抗がある人
- 機械操作や正確な作業が苦手な人
- 緊張感のある現場が合わない人
8. よくある質問(Q&A)
Q. 医師や看護師とどう違う?
A. 臨床検査技師は診断のための検査を専門とし、直接治療は行わない。
Q. 患者と接する機会は多い?
A. 生理機能検査では患者対応あり。検体検査では接触少なめ。
Q. 働きながらスキルアップできる?
A. 超音波検査や遺伝子検査などの専門資格を取得する人も多い。
9. 関連する仕事
10. 現場の声
■ 職業・職歴
臨床検査技師/大学病院勤務・10年目
■ 仕事内容
血液や尿の検査、感染症検査、心電図や超音波検査などを担当。
医師に結果を報告し、診断や治療の判断に役立てています。
■ やってよかったこと
自分の検査データが診断や治療に直結する責任感があり、医療チームの一員としてのやりがいを感じます。
■ 大変だったこと
精密検査ではミスが許されないため、常に集中力が必要。
緊急検査や夜勤対応がある職場もあり、体力面の工夫が求められます。
■ これから目指す人へ
理系が得意で分析が好きな人に向いています。
医師や看護師と連携して患者を支える“縁の下の力持ち”のような職業です。


