保育教諭の仕事とは??
子どもの生活と教育の両面を支える「保育士」と「幼稚園教諭」の両方の役割をもつ専門職。
1. どんな仕事?
保育教諭(ほいくきょうゆ)は、認定こども園で0歳〜5歳の子どもたちの保育と教育を一体的に行う専門職です。
「保育士」と「幼稚園教諭」の両方の資格を持ち、日常生活のサポートから遊び・学びの指導まで、子どもの成長を総合的に支えます。
仕事内容は、食事・排泄・睡眠などの生活面の援助に加え、歌・絵本・制作・運動あそびなどの教育活動を通じて、心と体の発達をうながします。
家庭との連携や行事の企画、記録・報告書の作成なども大切な仕事です。
また、子どもの一人ひとりの個性や発達段階に合わせて接し、安心して過ごせる環境づくりを行います。
「保育」と「教育」の両方の視点を持つことで、幼児期の基礎的な人間形成に大きく関わる役割を担っています。
勤務先は認定こども園・幼保連携型施設・自治体運営園・私立園などが中心です。
共働き家庭の増加により、近年ますますニーズが高まっている職業です。

2. どんな人に向いてる?
- 子どもと関わることが好きな人
- 子どもの発達や成長に関心がある人
- 思いやりがあり、柔軟に対応できる人
- 体力や根気のある人
3. 保育教諭になるにはなれる?(進路チャート)
🎓 高校卒業
↓
🏫 保育士+幼稚園教諭の資格が取れる養成校(短大・大学・専門学校)へ進学
↓
📝 それぞれの国家資格を取得(保育士試験+教員免許状)
↓
🏫 認定こども園などに就職して働く
4. 保育教諭に必要な資格やスキル
- 保育士(国家資格)+幼稚園教諭免許(教員免許状)
- 子どもを観察し、成長を支える力
- コミュニケーション・保護者対応力
- 基本的な音楽・制作・読み聞かせの技術
5. 活躍の場・働き方
- 認定こども園(保育所+幼稚園機能を併せ持つ施設)
- フルタイム・パート・産休代替など柔軟な働き方も
- 正職員のほか、臨時職員・非常勤職員として働く例もある
6. 保育教諭の平均年収は?
保育教諭の平均年収は約320万〜420万円前後です。
経験3〜5年で350万円前後、主任クラスでは450万円以上になることもあります。
公立園勤務の場合は地方公務員としての待遇となり、安定した給与・福利厚生が魅力です。
出典:厚生労働省「保育士等確保対策調査」/文部科学省統計
7. 向いてない人は?
- 子どもとの関わりが苦手な人
- 臨機応変な対応が苦手な人
- 大きな声・元気な対応がつらい人
8. よくある質問(Q&A)
Q. 保育士や幼稚園教諭との違いは?
A. 保育教諭は「両方の資格」を持ち、認定こども園で働く職種。保育と教育の両面を担う。
Q. どの学校で資格がとれる?
A. 保育士と幼稚園教諭の両方が取得可能なカリキュラムのある学校を選ぶ必要がある。
Q. 保育士資格だけでは保育教諭になれない?
A. はい、原則両方の資格が必要。
9. 関連する仕事
10. 現場の声
■ 職業・職歴
保育教諭/認定こども園勤務・5年目
■ 仕事内容
3歳児クラスを担当。生活面の援助、あそびや行事の指導、保護者対応、園内会議などを行っています。
■ やってよかったこと
毎日成長していく子どもたちの姿にやりがいを感じます。
「せんせいだいすき!」の一言で疲れが吹き飛びます。
■ 大変だったこと
行事準備や記録の作成など、体力も時間も必要な仕事。
でも子どもの笑顔を見るとすべて報われます。
■ これから目指す人へ
子どもが好きな気持ちが何よりの原動力です。
保育士と幼稚園教諭、どちらの良さも実感できるやりがいのある仕事です。


