動物看護師の仕事とは??
動物病院で獣医師をサポートし、診療や手術の補助、動物のケアを行う専門職。
1. どんな仕事?
動物看護師は、動物病院や動物医療センターなどで獣医師の診療をサポートする専門職です。診察室では、カルテの準備や体重測定、保定(動かないように支えること)などを行い、獣医師が安全かつスムーズに診療できるよう支えます。
手術や処置の場面では、器具の準備・片付け、麻酔モニタリングの補助、点滴や注射の介助など、高度な医療行為を間近で支える役割も担います。また、入院している動物のケージ清掃や給餌・給水、排泄のチェック、体調変化の観察など、日々のケアも重要な仕事です。
さらに、動物看護師は飼い主との橋渡し役でもあります。診察内容や自宅でのケア方法、投薬の仕方などをわかりやすく説明し、不安を抱える飼い主の相談に乗ることも多いです。ペットの性格や生活環境を聞き取りながら、その子に合ったケアの提案をするコミュニケーション力が求められます。
このように動物看護師は、医療面・生活面・心のケアのすべてを支える「チーム医療の一員」として活躍する仕事です。動物の命に直接かかわる責任は大きい一方で、回復して元気に帰っていく姿を見送る瞬間には、大きなやりがいを感じられます。
2. どんな人に向いてる?
- 動物が大好きで、ケアをしたい人
- 体力があり、細かい作業が得意な人
- 医療分野にも興味がある人
- チームで働くのが好きな人
3. 動物看護師になるには?(進路チャート)
🎓 高校卒業
↓
🏫 動物看護系の専門学校・大学に進学(国家資格の受験資格取得)
↓
📝 動物看護師国家試験に合格
↓
🏥 動物病院などに就職
4. 動物看護師に必要な資格やスキル
- 愛玩動物看護師(国家資格)(2023年から施行)
- 観察力・体力・手先の器用さ
- 医療知識と動物行動学の理解
- 飼い主とのコミュニケーション力

5. 活躍の場・働き方
- 動物病院
- 動物専門の救急センター
- 大学の獣医学部附属施設
- 製薬会社やペット関連企業の医療サポート部門
6. 動物看護師の平均年収は?
動物看護師の平均年収はおよそ250万〜350万円が一般的です。経験年数、勤務先の規模、スキルによって差が出やすく、都市部の専門性の高い病院では400万円以上を目指せる場合もあります。
夜勤の有無、資格手当、技術力によって給与が加算されることが多く、経験を積むほど収入が上がりやすい傾向があります。
7. 向いてない人は?
- 動物のケガや病気を見るのが苦手な人
- 体力に自信がない人
- 感情のコントロールが難しい人
8. よくある質問(Q&A)
Q. 動物に関する仕事は全部この資格がいるの?
A. 愛玩動物看護師は医療分野に特化した資格。他の職種(トリマーなど)にはまた別のスキルが必要。
Q. 国家資格がないと働けない?
A. 現在は経過措置期間があるが、将来的には資格が必須になる見込み。
Q. 人間の看護師とどう違う?
A. 基本的には似ているが、動物は言葉で伝えられないため、より細やかな観察力が必要。
9. 関連する仕事
10. 現場の声
■ 職業・職歴
動物看護師/小動物病院勤務・6年目
■ 仕事内容
診察補助から手術の準備、入院動物のケアまで幅広く担当しています。
動物の命に関わる場面も多く、集中力と冷静な判断が求められます。
■ やってよかったこと
治療を終えて元気になった動物を見送る瞬間は本当にうれしいです。
飼い主さんからの「ありがとう」の一言が大きな励みになります。
■ 大変だったこと
重症の動物や、急変対応が続く日は体力的にも精神的にもきついです。
感情の切り替えがうまくできるようになるまで時間がかかりました。
■ これから目指す人へ
動物が好きなだけでなく、医療に対する責任感が必要な仕事です。
学び続ける姿勢があれば必ず成長できます。



