土木作業員の仕事とは??
道路・橋・トンネル・ダムなどをつくるための現場で作業を行う仕事。
1. どんな仕事?
土木作業員は、道路・橋・トンネル・河川・上下水道などの社会インフラをつくり、守る仕事です。現場では、ショベルカーなどの重機による掘削・整地、型枠や鉄筋の組み立て、コンクリート打設、路盤の転圧作業などを行います。
天候や地形に合わせて作業内容を変えながら、図面どおりに仕上げるために、現場監督や他の職人と連携して動くチームワークも欠かせません。
工事中は周囲の安全を守るために、交通誘導・仮設フェンスの設置・安全確認なども重要な役割です。
体力を使う現場仕事ですが、完成した道路や橋を見るたびに「自分の仕事が街の基盤になっている」と実感できる職種です。
2. どんな人に向いてる?
- 体を動かす仕事が好きな人
- 暑さ寒さに強く、我慢強い人
- 仲間と協力して働くのが得意な人
- 社会を支える実感がほしい人
3. 土木作業員になるには?(進路チャート)
🎓 高校卒業(学歴不問)
↓
🏗 建設会社・土木業者に就職
↓
🧰 現場で実務経験を積みながら資格取得
4. 土木作業員に必要な資格やスキル
- 特に不要(入職時)
- 建設現場での安全意識とチームワーク
- 中型・大型自動車免許があると有利
- 玉掛け・クレーン運転士・車両系建設機械などの技能講習
- 火薬類取扱保安責任者・高圧室内作業主任者・ずい道等の掘削等作業主任者・ずい道等の覆工作業主任者(トンネル工事時)
- 地山の掘削作業主任者(掘削作業時)
- 土止め支保工作業主任者(基礎工事・掘削作業)
- 採石のための掘削作業主任者(砕石・鉱山で掘削作業を行う場合)
- ショベルローダー等運転技能講習修了者(ショベルローダーを扱う場合)
- 採石業務管理者(採石現場)
- 砂利採取業務主任者(砂利採取現場)
- 深海底鉱山保安技術職員(鉱山・トンネル掘削現場などで安全管理に従事)
5. 活躍の場・働き方
- 土木工事会社・建設会社
- 公共事業・民間工事の現場
- 現場によっては出張や長期勤務もあり
- 日勤・夜勤の現場も存在
6. 土木作業員の平均年収は?
未経験で入った場合の年収は、地域差はありますがおよそ300万~380万円前後が目安です。経験を積み、重機オペレーターや職長クラスになると400万~550万円程度までアップするケースも多く、
現場手当・残業代・資格手当(車両系建設機械、土木施工管理技士など)が加わることで収入が増えていきます。
繁忙期は残業や夜間工事が続く分、そのぶん手当もつきやすく、体力と経験次第で稼ぎやすい仕事と言えます。
7. 向いてない人は?
- 屋外での作業が苦手な人
- 体力仕事に不安がある人
- 安全ルールを守れない人
8. よくある質問(Q&A)
Q. 未経験でも働ける?
A. はい。多くの会社が未経験者を受け入れており、入社後に研修やOJTで育成。
Q. 年齢が高くてもなれる?
A. 比較的年齢の壁が低く、40代・50代の転職者も多数。
Q. 女性も働ける?
A. 少ないが女性作業員も増加中。体力に応じた作業への配慮もある。
9. 関連する仕事
10. 現場の声
■ 職業・職歴
土木作業員/道路・河川工事の現場勤務・8年目
■ 仕事内容
現在は主に道路工事の現場で、掘削・路盤づくり・側溝の据え付けなどを担当しています。
朝は工具や重機の点検、安全ミーティングから始まり、日中は重機オペレーターと連携しながら掘削や整地を進めるのが中心です。
雨の前には養生作業、コンクリート打設の日は仕上がりが決まる大事な工程なので、みんなで集中して段取りを組みます。
■ やってよかったこと
一番やりがいを感じるのは、工事が終わって実際に車や人が通っている道路を見る瞬間です。
「このカーブは自分が整地したところだな」と思うと、疲れが一気に報われます。
災害復旧工事に携わったとき、地元の人から「通れるようになって助かった」と声をかけてもらい、自分の仕事が地域の役に立っていると強く感じました。
■ 大変だったこと
夏の炎天下や冬の冷え込みの中での作業は、正直かなりきついです。
重たい資材を運んだり、中腰姿勢が続いたりするので、体力づくりと日々のコンディション管理は欠かせません。
また、図面とのズレが出ないように、レベル(高さ)や寸法を常に確認する必要があり、ただの力仕事ではなく、細かいチェック力も求められます。
■ これから目指す人へ
「体を動かすのが好き」「形に残る仕事がしたい」という人には向いている仕事だと思います。
最初は分からないことだらけですが、先輩の作業をよく見て、あいさつと安全確認をきちんとできれば、現場では可愛がってもらいやすいです。
資格を取れば重機オペレーターや施工管理へのステップアップも可能なので、
現場で経験を積みながら、長く続けていける仕事だと感じています。


