美術スタッフの仕事とは??
ドラマや映画の世界観をつくるために、セットや小道具、背景などを制作・設営する仕事。
1. どんな仕事?
美術スタッフは、テレビ番組・映画・CM・舞台などの現場で、作品の世界観を「見える形」にする仕事です。
セットのデザイン・制作・装飾・管理から、小道具や家具の選定、背景の描きこみまで幅広く担当します。監督や演出家の意図をくみ取り、時代設定・テーマ・キャラクター性を反映させながら、画面に映える空間を作り上げます。
表に出ない裏方の仕事ですが、作品の雰囲気やクオリティを左右する重要なポジションです。
2. どんな人に向いてる?
- ものづくりが好きな人
- 映像や演劇に興味がある人
- チームで動くのが得意な人
- 細かい作業やリアルな再現が得意な人
3. 美術スタッフになるには?(進路チャート)
🎓 高校卒業
↓
🎨 美術系の専門学校・短大・大学で基礎を学ぶ
↓
🎥 テレビ局・映画制作会社・美術プロダクションに就職 or アルバイト・現場経験を重ねてフリーランスへ
4. 美術スタッフに必要な資格やスキル
- 資格は不要(学歴より現場経験重視)
- 木工・塗装・設計などの制作スキル
- デッサン・空間構成力
- 体力・柔軟な対応力
5. 活躍の場・働き方
- テレビ局・映画制作会社・舞台制作会社
- 美術プロダクションに所属
- フリーランスとして複数の現場を渡り歩く人も多い
6. 美術スタッフの平均年収は?
美術スタッフの平均年収は、約300万〜500万円ほどが一般的です。
映画・ドラマ・舞台などジャンルや所属先によって差があり、フリーランスの場合は案件単価で大きく変動します。経験を積み、チーフ美術・アートディレクターなどに昇格すると、年収600万〜800万円以上を目指せるケースもあります。
忙しい現場が多いものの、経験と実績がそのまま収入につながりやすい職種です。
7. 向いてない人は?
- 体力に自信がない人
- 裏方の仕事にやりがいを感じにくい人
- スケジュールが不規則だとつらい人
8. よくある質問(Q&A)
Q. 美術スタッフと美術監督の違いは?
A. 美術監督はチーム全体を指揮する役。スタッフは実作業を担うことが多い。
Q. 映像業界でのキャリアパスは?
A. スタッフ → 美術助手 → 美術監督 と段階を踏んで昇格していく。
Q. デザインソフトは使う?
A. 簡単な設計図作成で使うこともあるが、現場はアナログ作業が中心。
9. 関連する仕事
10. 現場の声
■ 職業・職歴
美術スタッフ7年目
■ 仕事内容
監督のイメージをもとに、セットの装飾や小道具の選定を担当。美術チームと連携しながら、作品の雰囲気が伝わる空間づくりを行っています。
■ やってよかったこと
自分が手がけた空間がそのまま画面に映り、作品の世界観が形になった瞬間は鳥肌もの。視聴者の反応を見て達成感を味わえます。
■ 大変だったこと
撮影スケジュールに合わせて夜遅くまで作業することも多く、体力勝負の場面もあります。急な変更に即対応する柔軟さも必要です。
■ これから目指す人へ
コツコツ作業が得意な人・世界観づくりが好きな人に向いています。経験を積めば、アートディレクターなど上位職も目指せます。


